鹿児島サンロイヤルホテル(鹿児島国際観光)の移転が決まった住吉町15番街区の利活用で今後、県が計画を進めているスポーツ・コンベンションセンター(新体育館)と連携を検討する。17日、塩田康一知事が定例記者会見で明らかにした。また、中心市街地との回遊性向上に向けた取り組みの具体化も急ぐ。
提案内容の感想を聞かれた塩田知事は「これから詳細を詰めていくが、客室数やMICE機能が備わり、鹿児島の資源を活用する施設と思っている」と説明。
また、課題については「いかに効果的に実現していくか、多くの観光客らが訪れた時、回遊性をどんな形で確保していくかを含めて、議論が必要だと考えている」と話した。
今後、定期借地権設定契約までの手続き等を定めた基本協定を結ぶ。11月以降に、基本計画協定や定期借地権設定契約等の締結を行う。供用開始は2031年4月を見込む。
施設概要は9階建てで客室281室、バンケットホールは1600u、来館者用の駐車場は最大233台分を確保し、海の屋台村や展望デッキ、足湯等も設ける。