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建通新聞社(中部)
2025/10/23

【愛知】プロロジス 「岡崎プロジェクト」発表 複数棟の物流施設開発へ

 プロロジス(東京都千代田区丸の内2ノ7ノ3)は22日、「プロロジス岡崎プロジェクト」を発表した。岡崎市で開発中の阿知和地区工業団地内へ、複数棟の物流施設を整備。三河地区最大の物流ハブの開発を目指す。1棟目の工事着手は2028年を予定。完成時期は未定としている。
 場所は阿知和地区工業団地の東側、面積約18万平方b。整備する物流施設の棟数や整備スケジュールなどは「現時点では未定」としているものの、マルチテナント型やBTS型物流施設の他、製造機能を持たせることが可能な形での整備も進めていくようだ。活用方法については、事務所やデータセンターなどの用途も検討しているという。
 物流施設各棟の屋上には、太陽光パネルを設置する方針。また敷地内へ特別高圧電力を受け入れ、大規模なマテハン(※)設備や空調設備への対応を図る。
 その他、工業団地の周辺で猛禽(もうきん)類の営巣地が確認されているため、開発地内にビオトープを設置する予定。
 設計・施工を担当する事業者、投資額は非公表とした。
 開発する阿知和地区工業団地は、鹿島(東京都港区)とオリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)、竹中土木(東京都江東区)、朝日工業(岡崎市)の共同企業体により、BTM(建設・譲渡・維持管理)方式で整備が進められている。プロロジスは22年に、第1期進出企業として選定されていた。
 同社の愛知県内での物流施設開発を見ると、現在は春日井市で「プロロジスパーク春日井」を運営している。また東海市では「プロロジスパーク東海1」の整備を進めている他、同「東海2」の開発も計画中。「東海1」は、施工を西松建設(東京都港区)とTSUCHIYA(岐阜県大垣市)の共同企業体、設計を西松建設が担当。完成は2027年5月を予定している。
※マテハン―マテリアルハンドリングの略。本来は施設内のモノの移動・運搬に関わる作業全般を指すが、一般的には作業を効率化するための手法や機器の総称として使われる。近年は、倉庫の自動化を指す物流用語として定着している。


提供:建通新聞社