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北陸工業新聞社
2025/10/23

【福井】岐阜県と福井県の知事懇談会開く(上)/中部縦貫自動車道に大きな期待感

 岐阜県の江崎禎英知事と、福井県の杉本達治知事が14日、県政課題をテーマに懇談した。会場は、越前市粟田部のあいぱーく今立。中部縦貫自動車道など両県のアクセス向上を図る道路整備から、伝統工芸や航空宇宙産業、森林資源の循環利用を巡っても活発に意見を交わした。隣県同士、連携をさらに強化し、実現に向かう認識で一致した。

 杉本知事は、中部縦貫自動車道の重要性に関し「福井県には夢のような道路。松本から中央道に向かい、関東へは本当に近くなる。(新幹線が開通し、分かったことは)信越地区は、実はとても近いのに不便なため遠かった。中縦ができれば近くて近いところになる」と指摘した。未開通区間(福井県側の九頭竜・油坂間、岐阜県側の高山・平湯間)の早期整備のため、両県が連携し国へ要望。県内全線開通時の高山まで一貫した走行性の確保に向け、必要な舗装更新を連携して国に要請していくなど。さらなる観光PR等も呼びかけた。

 江崎知事も、中部縦貫自動車道の早期全線開通に意欲を示した。「全部つながると、いままであり得なかったことが起こる。つながないと意味はないが、つながったら終わりでもない」と強調。「インバウンドには県境など全く関心がない」と観光目線で指摘もした。要望活動は「ぜひ一緒に」と呼応。岐阜〜福井間で繋がる「戦国・武将観光ループ」も示し連携を呼びかけ。具体的には岐阜関ヶ原古戦場記念館と、一乗谷朝倉氏遺跡博物館の相互連携や、武士道に起因する体験型コンテンツ(日本刀・刃物、茶道など)を加えた周遊観光の推進を要望した。

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