国土交通省横浜国道事務所は、国道357号東京湾岸道路の八景島〜夏島間の詳細設計に着手した。八景島から金沢航路を渡り、横須賀市の夏島交差点にランプで接続する延長約2・3`の整備を計画しており、このうち延長310bの区間で設計を行う。綜合技術コンサルタント東京支社(東京都江東区)が2026年4月末までの納期でまとめる。八景島〜夏島間は五つの区間に分けて詳細設計をまとめる予定で、26年度以降は残る四つの区間の設計を進める。
国道357号の延長約80`のうち、横浜国道事務所の担当区間は横浜市大黒ふ頭から横須賀市夏島町までの延長22・3`。国道357号に並行する国道16号は混雑や事故、災害時の脆弱(ぜいじゃく)性などの課題があることから、国道357号に交通を転換して渋滞緩和や事故の減少につなげる。大黒ふ頭から八景島までの延長約20`は暫定供用も含め、開通済み。
八景島〜夏島間は八景島から金沢航路を渡り、日産自動車追浜工場の西側を通って横須賀市の追浜夏島線と船越夏島線が交わる夏島交差点にランプが取り付く。終点部付近以外は高架構造の道路となる予定で、金沢航路や追浜工場の西側の野島水路に橋梁を整備する。本年度の詳細設計は野島水路の橋梁の一部区間、延長約310bを対象とする。
橋梁の構造は鋼4径間連続鋼床版箱桁橋。幅員は22bで、片側2車線の車道が幅員3・5b、水路側に設ける歩道が幅員4bとなる。橋脚は張り出し式橋脚で、基礎工にはニューマチックケーソン工法を用いる。環境への影響を把握するため、流況や水質、生物などの調査も行う。
八景島〜夏島間は五つの区間に分けて詳細設計を行う予定で、今回が最初の区間となる。今後は金沢航路を渡る橋梁も含め、残る4区間の設計を順次進める方針だ。
現在は国道357号のランプを整備する船越夏島線で水路の移設工事を実施している。
提供:建通新聞社