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秋田建設工業新聞社
2025/10/27

【秋田】大潟村で推進中の幹線用水路等改修/9.5億円で日本国土開発が落札

 東北農政局八郎潟農業水利事業所は、推進中の幹線用水路等改修に関し、WTO案件として本局から発注するA1−3幹線用水路建設工事(L1,248.09m)をこのほど開札し、9億5,500万円で日本国土開発が落札した。大潟村市街地の東側(大潟村字中野)に管水路(FRPM管5種)を建設する。予定工期は10年3月3日。今年度の工事発注はこれで終了し、来年度以降はF2幹線用水路改修を概成に向け最優先で進めるほか、A1−3やA1−2も進捗させたい考え。

 来年度以降に優先して進めるF2幹線用水路は、事業エリア中央の中央幹線排水路と、南側の八郎湖調整池にあるF2用水取入口を結ぶ水路。5年度から改修に着工し、南側のF2用水取入口から北西に向かってその1〜その3を整備済み。今年度はその4〜その8工事を発注しており、来年度以降は残整備となる1,000〜2000mを改修して早期概成を目指す。

 A1関連の幹線用水路では、西側の西部承水路と大潟村の水田にコの字型で建設するA1−4幹線用水路に4年度から着工。南側のA1用水取入口側からその1、その2、その3工事を実施済みで、今年度は西部承水路沿いと東側の県道男鹿琴丘線沿いを対象とするその4工事、その5工事を発注した。A1−4幹線用水路の改修はこの2件で概成する。

 来年度以降は、A1−3幹線用水路で今回、WTO案件として発注した工事を引き続き進めるほか、残りの約半分についても進捗させたい考え。また、東部承水路とA1−4幹線用水路(西部承水路側)を結ぶA1−2幹線用水路についても早期着工を目指す。

 このほか、6年度にその1工事を発注したC1−3幹線用水路(中央幹線用水路とC1−3用水取入口を南北に結ぶ水路)も地元要望を踏まえ、次弾の発注時期を検討していく。

 なお、業務委託では現在、幹線用水路補足検討その他業務を公告中で、12月1日に開札。工事が進む中で明らかになったことや、土地改良区の意見などを踏まえ、過去に設計を実施したD1・H2の両幹線用水路で道路横断部の土留工法、取水口の長さ、スクリーンの位置などを修正。改良区の管理をより容易にし、今後の設計や工事に反映させたい考え。

 八郎潟農業水利事業は、老朽化した延長93,600mの幹線用水路(開水路L14,000m、パイプラインL79,600m:33路線〔A1−1、A1−2、A1−3、A1−4、A2−1、A2−2、B1、B2、B2−1、B2−2、B2−3、B2−4、B2−5、B2−6、B3、C1−1、C1−2、C1−3、C2−1、C2−2、D1、D2、E1、E2−1、E2−2、F1、F2、G1−1、G1−2、G1−3、G2、H1、H2〕)の改修などを行うもの。総事業費は488億円(元年度単価)、事業期間は24年度まで(施設機能監視3年含む)。

提供/秋田建設工業新聞社