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建通新聞社(静岡)
2025/10/27

【静岡】静岡市 メガソーラー条例制定へ

 静岡市は、太陽光発電施設の適正な設置と維持管理のための条例を制定する。発電出力が1メガhを超えるメガソーラーや、それより小規模な太陽光発電施設への規制を強化する。新規設置時の許可制度を設けることや、実効性を担保するために罰則の設定も検討する。条例案を市議会2026年6月定例会に上程する方針。
 地滑りなどのリスクのある区域や、日本平や三保半島など景観への配慮が特に必要な区域などに新設する場合は「許可制」、それ以外の区域は「届け出制」とすることも視野に入れる。
 既存の太陽光発電施設も維持管理や廃棄を監視、規制していく考え。
 市は既に太陽光発電設備適正導入ガイドラインを制定しているが、強制力がない。難波喬司市長は10月21日の定例記者会見で「太陽光発電は設備導入前に地域住民の理解はもとより、適切に防災、環境保全、景観などへの配慮が講じられ、地域との調和が図られた事業であることを確認し、設置後、将来にわたり適正に維持管理されるように誘導していくことが重要」と力を込めた。
 地上への太陽光発電設備の設置は、森林伐採・土砂流出や濁水の発生・景観への影響・反射光による生活環境への影響、さらには廃棄も含めた適切な維持管理が実施されない恐れなどの問題がある。
 森林を伐採して太陽光発電を導入する場合、森林によるCO2吸収量がなくなるため、設備導入に伴うCO2削減量と差し引きすると効果が低くなる。

(提供・建通新聞社)