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建通新聞社四国
2025/10/24

【香川】知事・高松市長 課題と解決策を共有

 高松市の大西秀人市長は16日、香川県の池田豊人知事とのトップ会談に臨み、県市が抱える課題の内容と解決策を共有した。主な議題として、高松市中心市街地の夜間景観の創出、四国新幹線の実現に向けた取り組み、高松環状道路の整備が挙がった。
 大西市長は「対面で池田知事と話して事業の方向性を定め、県民・市民に知ってもらうことで、事業のさらなる進捗につなげたい」と会談の意義を説明した。
 高松市中心街での夜間景観の創出に向けて、回遊を促すための照明設備を官民で整備する。
 本年度中に「高松市中心市街地 夜間景観ガイドライン」を策定し、今後、サンポートエリアから中央商店街や高松中央公園の周辺までを対象に事業を進める。高松中央公園の再整備が完了する27年7月の完了を目指す。池田知事は「若い人からは、高松市の夜によりにぎわいを求める意見が出ている」と期待を込めた。
 四国の新幹線に関しては、8月に東京都内で整備計画への格上げに向けて行った要望活動の内容を説明。池田知事は「整備計画への格上げに向けた法定調査の予算を確保できるよう、今後も国に対して要望を続けたい」と述べた。
 大西市長も「新幹線の開通は、交流人口の増加、観光振興に加え、四国の防災力の強化につながる」と引き続き事業に取り組む姿勢だ。
 高松環状道路は、高松市西部から中心地へのアクセス性向上が期待される。池田知事は「まずは事業化」と力を込め、環境アセスメントなどの手続きを行うため、国・県・市で協力する必要性を訴えた。
 大西市長は「中心市街地の渋滞緩和、臨海物流拠点へのアクセス向上、防災力の強化などに寄与する」と、高松市が新たな道路の開通後に受ける効果に期待を込める。
 併せて、「整備には長い年月がかかり、市民生活にも影響が出る。地元住民をはじめ関係者に整備後の効果を説明していく」と早期の完成に向けて市の役割を全うする考えだ。
 この他、かがわマラソン、地元企業の高度外国人材の受け入れ促進、南海トラフ巨大地震などの大規模災害を見据えた連携・協力体制の強化などを議論した。

提供:建通新聞社