能代山本広域市町村圏組合は、令和5年度に策定した消防庁舎の「適正配置・長寿命化計画」に基づき三種消防署を建て替えるため、第2回消防庁舎建設検討委員会で建設候補地を協議した。元年度に実施した消防力適正配置調査では、三種消防署を現在の三種町川尻地区から八竜地区へ移転することにより、運用効果がさらに向上することが明らかになっている。規模は既存と同等とし、現在地での建替と移転の両面から新庁舎の建設候補地を検討する。
三種消防署(三種町川尻字東大堤下23−1)は昭和46年に建設。庁舎が鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積595u、車庫が鉄骨造平屋建て、床面積139u(車両台数7台)で、職員数は今年4月1日現在で36人となっている。新庁舎は11年度に基本設計、12年度に実施設計、13年度に建替工事の実施を計画。職員配置の変更がないことから、既存と同規模を予定している。建て替えに伴い、必要な場合は訓練塔も新設する。
同署は4年3月にまとめた「消防施設個別施設調査報告書」において、地盤沈下による舗装面の段差・ひび割れ、一部陥没、床スラブの鉄筋露出・コンクリート剥落、外壁の剥落・ひび割れ・浮きが報告されている。躯体内部には埋設配管からの漏水もあり、全体的に老朽化が進んでいることから建て替える方針。
移転する場合は消防需要分布に沿い、三種町八竜地区の鵜川字西本田付近(三種町役場南東側)と、八竜野球場のある国道101号・県道男鹿八竜線が交差する東浜田交差点付近のエリアを候補地とした。今後、同エリアでの三種町有地について同町に聴き取り調査を行い、年度末に予定している第3回検討委で報告する。
このほか、上岩川分署(三種町上岩川字小又口9−2)についても移転を検討。現在地から西に約6.7kmの国道7号沿い(琴丘地区鹿渡北部、ローソン三種町鹿渡店付近)に配置を変更することで、消防需要エリアへの緊急車両到着時間の向上が期待できるという。建設から40年を迎える令和19年度に長寿命化に向けた改修を予定。移転する場合は、改修時期の19年度をめどに建て替える方針で、消防需要などの現況を踏まえて検討を進める。
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秋田建設工業新聞社