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　北陸電気工事（本店・富山市小中、山崎勇志代表取締役社長）は、富山市東黒牧地内でかねて計画する「多目的宿泊棟建設プロジェクト」について、１１月中の着工、２０２６年５月の完成を目指して準備を進めている。設計、施工業者は現在、選定中の状況。
　人財の育成と組織力の向上に向け、障害のある人を含めた多様性、女性活躍推進への体制を強化するのが狙い。
　建設地は、同社の能力開発センター（職業能力開発校）、技術開発センターが立地する東黒牧地内の敷地内となる。
　建設規模は、Ｓ造２階建て延べ約８３０平方メートル。宿泊部屋の収容戸数は１５室。エレベーターのほか、宿泊に必要な各機能なども設ける。
　同社の能力開発センターでは例年、各部門に配属された新入社員が６カ月間以上にわたり、宿泊しながら技術や技能の習得に励んでいる。しかし、近年は、同センターに女性専用の宿泊機能がなくなり、女性の新入社員は、富山駅前のホテルから通いながら研修を受けるなど、不便な状況が続いていた。
　今計画はこれを解消し、宿泊研修を受けやすい環境の整備・充実を図るため、女性社員らの宿泊を目的とする建物を新設することにした。