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滋賀産業新聞
2025/10/31

【滋賀】高島市 農林水産物処理加工施設を廃止へ

 高島市農業政策課は、マキノ町にある「農林水産物処理加工施設」について、このほど廃止することを決定した。今後は、現時点で複数の企業・団体から具体的な利活用の提案があり、25年度中に施設利用の方針を示す考え。また、12月補正予算に設備の点検等を行う費用の計上を予定している。
 対象となる高島市農林水産物処理加工施設は、マキノ町小荒路844―1に位置し、2003年から2006年度にかけて第3セクターである潟}キノドーマーが主体となり同施設を発芽玄米製造販売施設として建設され、発芽玄米の製造を開始したが、事業が軌道に乗らず20008年3月事業を休止。民事再生法による再生計画を作成し、施設全体を同市に有償譲渡した。その後も指定管理者の募集を行い、事業を行うが業績不振により撤退など、現在は、行政財産使用許可によって、道の駅追坂峠の改修工事に伴う施設の臨時的な利用や、公共工事に伴う現場事務所など敷地の部分的な使用となっている。
 施設規模は、敷地面積5135平方bに、S造平屋建、1163平方b。
 同課としては、対象施設について、国庫補助金を活用して建設された施設であり、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律の制限を受けた施設であることから、施設の利用を休止していた間にも、適化法に係る財産処分については、国や県と協議・調整を重ねてきた結果、今般、利用困難財産として処分可能となり、多角的な施設利用が可能となるように、12月定例議会において「高島市農林水産物処理加工施設の設置及び管理に関する条例を廃止する条例案」を上程する。なお、今後の施設の利用について今年度中に方向性を示す見通し。

提供:滋賀産業新聞