日本空調衛生工事業協会(藤澤一郎会長)の「第30回全国会議」が30日、企業会員や賛助員ら関係者約300人が参加し、富山市のANAクラウンプラザ富山で盛大に開催された。
冒頭、あいさつに立った藤澤会長は、「空調衛生工事業を取り巻く環境は、比較的堅調な業績が見られる一方、人手不足は厳しさを増しており、特に技能者の不足が深刻で回復のめどは立っていない。処遇改善を図りつつ、外国人人材の活用とともに施工現場の省力化を一層進めていく必要がある」との考えを示した。昨年10月に示した中期ビジョン日空衛2025を踏まえ、「長時間労働、休日取得とも1年ごとに改善が見られ、働き方改革のさらなる推進に向け、建設業のワークライフバランスに一層努めていく。カーボンニュートラル実現に対する貢献では、ロードマップを作成しており、着実な取り組みを進めていく。建設業法や入契法、改正下請法については、情報提供や講習会開催などにより対応していきたい」と会員の協力を求めた。
来賓の高松諭北陸地方整備局長が「空調、給排水衛生設備は快適な生活、企業の経済活動のライフラインを支え、産業の振興にも大きく寄与し、重要な役割を果たしている。働き方改革の推進に取り組んでおり、建設産業が持続性を高め、より一層発展できるよう官民一体となって進めていきたい」と述べた。
引き続き、富山大学の酒井秀紀理事・副学長が「薬都とやまの歴史と現在」、アルハイテックの山村賢志執行役員企画営業部長兼グローバル事業推進室長が「アルミ水素でかがやくみらいへ〜廃アルミによる循環型社会への挑戦」、ジオリブ研究所の巽好幸所長が「富山のすしは何故美味い?美食地質学で探る美味さのヒミツ」と題して講演した。会議の後、北陸支部の企画による懇親会が開かれた。
31日は五箇山合掌造り散策、国宝勝興寺拝観、記念ゴルフが行われる。