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建通新聞社(東京)
2025/10/31

【東京】品川駅西口広場PFI 事業者公募へ2度目の対話

 国土交通省東京国道事務所は国道15号品川駅西口駅前広場のPFI手法による整備・管理運営を見据え、事業者公募に向けた2度目のマーケットサウンディングを行う。BT方式+コンセッション方式の採用と15年の事業期間を想定する事業概要書や要求水準書の案などを公表し、より具体的な意見を集めて事業の実現性を見極める。11月12日まで意見書を受け付けた後、守秘義務の誓約書を提出した事業者などに追加資料を提供。11月26日を期限に再度意見書の提出を求めた上で、12月から2026年2月にかけて個別対話を2回実施する。25年度内に結果を公表する予定だ。必要に応じて26年度以降も別の観点からサウンディングを行って事業者公募につなげる。
 品川駅西口駅前広場は国道15号の上空へ架けるデッキなどの上部を利用して整備する。2度目のマーケットサウンディングに際して公表した事業概要書などによると、事業者は建屋の内装などの変更設計・整備と大屋根・通路屋根の整備を3年間で進めて国に所有権を移転(BT方式)。その後にこれら施設を含んだ特定車両停留施設の指定範囲と一部範囲外の場所の維持・管理運営や新たなモビリティの検討など(コンセッション方式)を12年間にわたって担当する。
 建屋は鉄骨造2階建て延べ約1100平方bを見込み、うち約440平方bを利便施設に充てる。屋根は面積約3400平方bの大屋根を1基、同約390平方bの通路屋根を4基設ける。
 第1期15年間のPFI事業で整備と維持・管理運営など(BT方式+コンセッション方式)を行った後は、第2期のPFI事業に移行。新たなモビリティの本格運用や大規模修繕を含む維持・管理運営(コンセッション)を任せる。
 管理運営手法の検討業務はパシフィックコンサルタンツ(千代田区)が手掛けている。
 なお、24年度に行ったマーケットサウンディングは8社と対話。BT方式の事業範囲にデッキ本体の整備や建屋本体の設計を含めることを望む意見などがあった。また、8社中5社が事業に強い関心を示し、グループでの参加を想定していることも把握した。提供:建通新聞社