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建通新聞社四国
2025/11/04

【香川】香川県の橋梁点検 レベル3は65件

 国土交通省香川河川国道事務所は28日、本年度2回目の香川県道路メンテナンス会議を開いた。香川県、NEXCO西日本、本四高速、県内8市9町の道路管理者が参加。2024年度の点検結果について、早期措置段階のレベル3は65件だった。緊急措置段階のレベル4はない。また、28年度までの道路橋、トンネル、道路付属物の点検計画を提示した。
 冒頭、香川河川国道事務所の所長で香川県道路メンテナンス会議の会長を務める多田貴幸氏=写真=は「香川県のメンテナンス会議は14年度に設立し、各種課題の解決やメンテナンス業務や一括発注について議論してきた」と会議の趣旨を話した。
 「地域の安心・安全の確保に向け、道路の老朽化対策はより一層望まれているので、道路管理者間で連携をしていく」とあいさつした。
 26年度の橋梁の点検計画では、道路橋は国が94件、高速道路会社は61件、香川県は339件、市町は1248件となっている。
 トンネルは国が4件、高速道路会社が6件、香川県が29件の見通し。道路付属物などは、国が37件、高速道路会社が19件、香川県が82件、市町が4件を掲げた。
 これまでの判定区分レベル3、4の修繕などが必要な橋梁のうち、本年度末までに着手した件数を提示。橋梁は、国交省が100%、香川県が97%、市町が62%だった。
 トンネルは高速道路会社と香川県が100%、付属物については国交省が89%、香川県が95%、市町が100%だった。
 今後の取り組みに関して、人手や技術力の不足を補うための地域一括発注方式を説明。香川県内では同様の取り組み事例はないが、他県で行われている実績を示した。
 この他、国交省が開催する道路管理者向けの研修コースを伝えた。橋梁やトンネルの点検を内製化する取り組みの他、橋梁補修の設計・積算能力の向上を図るカリキュラムを解説した。

提供:建通新聞社