大阪府は、早期発注を含む2026年度の入札案件から、建設工事競争入札参加資格の等級区分(発注標準)を改正する。昨今の急激な物価変動などを踏まえ、入札参加資格を決める発注工事金額を引き上げる。
土木一式のAA等級が対象となる工事金額は、現行の13億5000万円以上から15億4000万円以上となる。A等級は下限額が3億5000万円以上から4億円以上、上限額は13億5000万円未満から15億4000万円未満に変更。B等級は1億円以上、C等級は2300万円以上、それ未満はD等級となる。
建築一式工事のAA等級が対象となる工事金額は現行の8億円以上から9億1000万円以上に引き上げる。A等級は、下限額が6億円から6億8000万円、上限額は15億円未満から17億1000万円未満となる。また、B等級が2億1000万円以上、C等級が5700万円以上、それ未満はD等級。
この他、電気工事および管工事は、A等級が2億3000万円以上、B等級は5700万円以上、C等級は2300万円以上、それ未満がD等級。舗装工事は、A等級が2900万円以上、B等級が1100万円以上、それ未満はC等級となる。
府が発注標準を改正するのは13年ぶりとなる。前回は13年度で、工事発注件数の減少する中、入札に参加できる機会を増やすため、工事の種類別の等級区分を一部統合し等級区分評点と工事金額を変更した。
※表は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社