滋賀県長浜土木事務所が、米原市大久保地先で砂防堰堤1基と工事用道路の設置を進めている十郎谷川砂防事業は、24年度末初弾発注した延長約200b規模の工事用道路整備工事を繰り越しで12月にも完了すると共に、25年度第4四半期中をメドに第2弾として次工区となる延長約100b規模の工事用道路整備工事を発注・着工したい考えだ。工事用道路の第2弾は翌26年度まで施工し現場までの通行をほぼ完了させた後、順調にいけば26年度末にも、第3弾として数十b規模の工事用道路残工区と、コンクリート約3000立方b規模を試算する透過型堰堤1基の本体工事を一括で発注したい意向。先行する工事用道路残工区を翌27年内にも完了させた後、堰堤本体工事は28〜29年度の実工期2ヵ年での施工を計画しており、29年度の全体完了を目指す。
25年度第4四半期にも第2弾として発注するのは、最大高さ約7b規模の補強土壁工を含めた幅約5〜6b、施工延長約100b規模の工事用道路を整備する土木一式工事。冬季施工に伴い工期は26年度着工から26年内の完了を見据えている。
26年度末には第3弾として数十b規模の工事用道路残工区と堰堤1基の整備工事を一括発注したい考え。堰堤規模は透過型で高さ14・5b、延長40b、コンクリートV約3000立方bを計画。堰堤の計画位置が米原市が指定する史跡「長尾寺遺跡」地内で掘削負荷、1b以上の根入れ不可等の土地利用制限があり大型モノレール等による史跡内通行など特殊施工が予定されるため、今後事業費等を精査し県長浜土木または本庁からいずれかの発注元を選定する。
24年度末一般競争入札(制限付き・簡易型)で吉工(長浜市)に発注した(2月6日開札・8050万円で落札)初弾の工事用道路を整備する十郎谷川補助砂防総合流域防災工事では、米原市大久保地先における施工延長200b、補強土壁工88b、ブロック積擁壁工88b、コンクリート舗装工777平方b、側溝工108bなどの土木一式工事を進めている。実工期は239日間で12月にも完了見通し。
堰堤設置予定地近くの史跡に配慮し工事用道路のルート等変更のため22年度ESCube(米原市)に委託した修正設計では最適な施工方法を選定し23年度完了した。
十郎谷川単独通常砂防事業は過年度完了した小泉工区に続き、米原市大久保地先の「大久保工区」で透過型砂防堰堤1基の設置と工事用道路約4〜500bの整備を行う。
提供:滋賀産業新聞