県が2030年度に県内全域での導入を目指している包括的維持管理業務の受託を目的にした「いわき地区維持管理協同組合」の創立総会は4日、いわき市のいわき建設会館で開かれ、初代理事長に佐藤毅氏が就いた。
県建設業協会いわき支部会員を中心とする設立同意者約30人が出席。設立発起人代表の佐藤毅福浜大一建設社長が「維持工事を一括して受注する維持管理組合の設立は、いわき地区で初の試み。その一歩を皆さんとともに歩み出したい」とあいさつした。
県は、持続可能な維持管理体制の構築に向け、「県公共土木施設維持管理業務に係る基本的方向性」を策定し、県内全域への包括的維持管理業務の導入拡大を目指す基本的な方向性を示している。
同組合を立ち上げることで、共同受注により@安定的な維持管理体制の確保A維持管理の効率化B計画的な設備投資・人材確保C受注業務の効率化−などが可能となる。社会インフラの整備や災害対応力強化にも寄与し、インフラの守り手としての使命を果たす。
事業計画として、道路等維持管理業務の共同受注、共同受注に関する講習会、先進地区・企業の視察などを決めた。
(提供:福島建設工業新聞社)