法務省は、京都市伏見区の京都拘置所と左京区の京都少年鑑別所について、合築した建物を京都拘置所敷地に建設する。
京都拘置所(伏見区竹田向代町138)と京都少年鑑別所(左京区吉田上阿達町37)を巡っては、国土交通省が令和6年9月公表の「令和7年度各省各庁営繕計画書に関する意見書」において、特記事項に「京都少年鑑別所との合築」(京都少年鑑別所は京都拘置所との合築)が盛り込まれた。
令和7年9月公表の「令和8年度各省各庁営繕計画書に関する意見書」に記載の内容をまとめると、京都拘置所(庁舎RC−3、1万4718u、収容棟RC−4他)は計画額0(設計)(全体計画額113億0739万1000円)(計画工期は令和10年度〜)[緊急度は特A]、京都少年鑑別所(庁舎RC−2、2587u、収容棟RC−2他)は計画額0(設計)(全体計画額17億6696万9000円)(計画工期は令和9年度〜)[緊急度は特A]。
法務省は10月31日、京都拘置所・京都少年鑑別所実施設計業務について、簡易公募型プロポーザルで公告した。
業務内容は、京都市伏見区竹田向代町138の庁舎・収容棟(RC造6階建、延1万6263u)ほか2棟、総延約1万7091uを新営する実施設計業務を行う。履行期間は令和9年3月31日。
技術提案書の提出に必要な主な資格要件は、▽法務省における令和7・8年度一般競争(指名競争)参加資格(建築関係建設コンサルタント業務)の認定を受けている▽一級建築士事務所の登録▽管理技術者及び主任担当技術者は、本業務と同種又は類似の業務に携わった経験があること(平成27年度以降に契約履行が完了/新築又は増築/基本及び実施設計業務又は実施設計業務/S造、RC造又はSRC造(RC造及びSRC造にはPC造及びPCa造を含む)/階数は地上4階建以上/延8000u以上/同種は庁舎(法務省収容施設を含む)[発注者は国、地方公共団体(都道府県、市町村、特別区、地方公共団体の組合及び財産区)、特殊法人等]、類似は事務所又は庁舎もしくは事務所の類似施設[発注者は国、地方公共団体(都道府県、市町村、特別区、地方公共団体の組合及び財産区)、特殊法人等又はこれらの者を除く者])−等。
技術提案を求めるテーマは、@規模や構造の異なる複数の新営建物について統一感を持たせ、鉄道や幹線道路からの見え方を含めた周辺環境や地域の景観に配慮した意匠設計に関する低コストで効果的な工夫A形状が複雑な庁舎・収容棟や、木造との混構造である鍛錬場・待機所の設計に当たり、雨水に対する防水性確保や、長期間使用に対する耐久性確保に関する低コストで効果的な工夫B京都市地球温暖化対策条例に対応する必要があること及びZEB Oriented相当以上を目指す建物整備であることを踏まえ、温室効果ガス等の排出の削減に資する、低コストで効率的な環境負荷低減手法。
参加表明書の提出、技術提案書の提出を経て、技術提案書の採用・不採用通知は令和8年1月26日、見積合わせは同年2月9日に行う。