滋賀県湖北農業農村振興事務所田園振興課は、県営神戸溜地区緊急防災工事(農地防災事業・ため池整備事業)において米原市大清水地先のため池「神戸溜」の耐震化改修整備を実施する。24年度事業採択を受けて委託した実施設計業務は工事用ルートや工法再検討などのため25年度末まで延長中で、設計見直し等が順調にまとまれば現時点では25年度末にも、仮設工、洪水吐工改修と取水設備改修工事、堤体工改修工事を計画する4工種工事を一括で発注したい考え。施工は26年度前半の仮設工から26年度半ばから約1年間かけて洪水吐工改修、取水設備改修、堤体工改修を進め、27年度に全体完了させたいとしている。総事業費は当初3億5910万円から増額となる見通し。
24年度キタイ設計(近江八幡市)に委託した(24年10月16日開札)神戸溜地区実施設計業務では、米原市大清水地先の農業用ため池「神戸溜」の耐震化に向けたため池改修実施設計一式および不足資料分の補足測量業務一式を行う。委託期間は5月22日までから工事用ルートおよび耐震化工法の再検討などで25年度末頃まで延長し現在は業務中。測量業務は実施設計内で追加測量を委託した。また土質調査業務は24〜25年度新洲(栗東市)で完了した。
現在の「神戸溜」は堤高10・97b、堤頂幅3・8b、堤長59・1b、貯水量約10万6000立方b規模。各施設の改修計画によると「堤体」(99年新設・更新)は法面保護工・張ブロック(T12a)を行い堤体土補強および地盤改良工法は今後確定。「洪水吐」(測水路式、幅3・7b、99年新設・更新)は越流堰式で改修し(B5・2b、H1b)、「取水施設」(99年新設・更新)は堤体の全面改修に伴い現況の斜樋を新設(スライドバルブ口径未定)し底樋の改修(スライドゲート口径未定、底樋管未定)を行う。当初予定の事業費は堤体工事費1億7949万円、洪水吐工4999万円、取水施設工3076万円、仮設工5620万円の工事費計3億1646万円に測量試験費2489万円他。
大清水農業組合が管理し大清水地区23・5fの農業用水に利用されている神戸溜は、老朽化が進み米原市が13年行った耐震診断で耐震性不足の判定結果を受け補助事業採択申請に向け同市が22年度キタイ設計長浜事務所(長浜市)で神戸溜耐震化整備事業計画を策定。必要な耐震性能が確保されておらず危険な状態で、現況洪水吐も排除能力の課題で計画洪水量を流下できないことから、早期に改修を行うこととなった。
提供:滋賀産業新聞