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秋田建設工業新聞社
2025/11/10

【秋田】秋田市秋田駅西地区の雨水幹線新設/当初予算に継続費提案、下半期の公告目指す

 秋田市上下水道局は、5年7月の大雨被害を踏まえ秋田駅西地区(中通・南通・楢山)に新設する雨水幹線に来年度から着工するため、8年度当初予算に継続費を提案する方針。同年度下半期以降に公告する予定。延長2,115.6mの幹線管渠を敷設するもので、詳細設計委託時の概算事業費は60億円。今月10日には最下流部の楢山登町で旭川に雨水を吐出するポンプ場新設の基本設計業務を公告し、19日に開札する予定。

 秋田市では5年7月、梅雨前線の影響で断続的に雨が降り続き、全域が記録的な豪雨に見舞われた。幹線を整備する中通、南通、楢山地区などの市街地では内水氾濫などにより広範囲が冠水し、地下道の水没や建物の浸水被害が多く発生。市は既設管の排水能力を補完するため、新たな雨水幹線を整備する。

 新設管は中通三丁目街区公園(通称たまご公園)〜中通総合病院付近(南通)〜川口汚水中継ポンプ場付近(楢山)まで、市街地の既設合流管地下部に敷設。

 詳細設計(日水コン)を委託した時点では、本線が延長2,115.6m、内径2,600mmのシールド工法。最下流部の旭川接続部のみ開削工法となる。枝線は合計延長1,171.5m(φ800未満L359.9m、φ800以上L811.6m)を推進工法で敷設。特殊マンホール(15カ所)や組立式マンホール(11カ所)を設置して幹線から雨水を取り込み、12,000㎥の水を一時的に貯留できる機能を備える。これは冠水被害を受けた地区の氾濫量の約2割にあたる。枝線には幹線が概成してから着工するが、幹線との一括発注、分離発注などについてはこれから検討する。

 10日に基本設計を委託したポンプ場は、計画の最下流部にあたる川口汚水中継ポンプ場付近(楢山登町)に建設。幹線から毎秒8.9㎥流れてくる雨水に対し、毎秒0.13㎥処理できるポンプ室を設置。処理できない分は一時貯留機能で対応した後、ポンプ室(晴天時吐出用ポンプ)、流出渠(逆流防止用制水ゲート)、吐口を使って晴天時に旭川へ雨水を排水する。詳細設計は8年度に委託する予定。

 日水コンで進めている幹線・枝線の詳細設計は今年度末までかけてまとめ、整備延長などを詰める。当初予算案では工事費の継続費設定を見据えており、設計がまとまった後は地下埋設の移設補償について各管理者と協議。幹線の工事は8年度下半期の公告を目指す。

 同事業は国、県、市が協議しながら大規模な浸水被害への集中的対策を行う「水災害対策プロジェクト」の一環。秋田市は秋田駅西地区の雨水幹線のほか、雨水排水ポンプやフラップゲートの整備、古川流域の浸水対策などを進めている。

提供/秋田建設工業新聞社