神奈川県は、県民ホールの建て替えに向けた基本構想の素案を取りまとめた。新施設の延べ床面積は最大3万4050平方b程度、建設費は376億円から527億円程度を想定。客席2000〜2400席程度の大ホール、600〜800席程度の中ホールを設ける。今後はDBやPFI、ECIなどの選択肢も含め、最適な整備手法を検討していく。素案については12月ごろにパブリックコメントの手続きを行う予定だ。
基本構想の素案によると、大ホールは本格的なオペラやバレエの公演、中ホールは県民による利用を想定。舞台やオーケストラピット、奈落、楽屋、リハーサル室などをそれぞれ設ける。
美術展などの大規模展示ができるギャラリーは合計1200平方b、天井高さ4〜8b程度の空間とする。この他、大(270平方b程度)・中(135平方b程度)複数室の練習室、舞台公演の映像や衣装などを製作する製作工房、ロビー、休憩スペース、展望スペース、事務所なども整備する。
新施設の延べ床面積は中ホールの客席数を800席とした場合、最大で3万4050平方b程度を見込む。1平方b当たり単価は2023年度の予備調査で用いた132万円から他自治体で建設中の類似施設の事例を踏まえた155平方b(いずれも税込み)と設定し、建設費を376・2億円から527・8億円程度と試算した。
施設の整備手法については、設計段階から運営の考え方を反映できる手法とする考えを示した。全国的に公共文化施設の入札不調や工期遅延などが生じていることから、計画通り施工でき、早期の再開が実現できる方法を検討する。従来方式、DB方式、ECI方式、PFI方式、市街地再開発事業などから最適な手法を探る。
今後のスケジュールは整備手法により前後するが、基本計画の取りまとめを経て設計、工事を進める予定だ。
現在の県民ホールの延べ床面積は2万8476平方b。大ホールは2493席、小ホールは433席だった。所在地は横浜市中区山下町3ノ1。
提供:建通新聞社