名古屋市住宅都市局は、西区の平田小学校と浮野小学校の統合校整備に向けた、校舎・体育館改築の基本・実施設計業務について公募型プロポーザルを行い、あい設計(名古屋市千種区)を特定・契約した。契約額は1億6137万円(税込み)。選定の際の技術提案では、建物を西に寄せ校庭を整形化、広く使いやすいグラウンドとした他、吹き抜けの学校図書館を中心に学習・交流空間を配置。また体育館や職員室を2階に配置するなど、防災機能や重要設備を2階以上に集約している。
提案書では、図書・メディア空間を学校の2階中心に配置し、学習ルーム(室内空間と屋外テラス)と理科室を一体整備して学習交流空間を形成。3つの場所を行き来しつつ、調べ学習や発表、実験実習を行う、探求的な学びの拠点を提示した。図書・メディア空間を吹き抜けとし、家庭科室(3階)や音楽室(4階)といった特別教室付近にも室内空間と屋外活動空間を設け、発声練習や展示などができる環境を整える。特別教室間はギャラリー階段でつなげ、立体的な学習交流空間を形成。特別教室に隣接する学習ルームは、公園(西原公園・遊歩道)の緑に面した快適な空間とし、学級や学年を超えた交流が可能なサードプレイスにもなるようにしている。
各学年の教室は他学年の通り抜けがない動線計画。教室前にはワークスペースを設け、可動ロッカー・大小間仕切りなどで可変性を高くし、さらに多正面(複数の板書・投影壁面)とすることで一斉授業やグループ学習、習熟度別、討論など成長段階に応じた学習空間を可能とする。
建物配置は、南側にある保育園の北側に集約配置する西寄せ案を提案。校庭を整形で約6330平方b確保できる他、公園・遊歩道との関係性を高めている。正門は現在と同位置とする他、昇降口・来客玄関に交流広場を設け、公園や遊歩道と自然につながる地域に開かれた学校とした。
1階の昇降口正面にはホール(共創ホール)を設け、図工や理科など専門教科の活動、学年集会・合唱練習の場、企業・大学と連携した活動のスペースとする。トワイライトスクールはホールに隣接することで、図書館への移動しやすく、学校全体で充実した体験ができるように工夫している。
避難所機能は、2階以上に避難所・設備を設けるとともに、段階的な学校の再開も見据えた機能分担方法、平常時の学校活動の延長上で災害時の支援活動に使える形など、教育の質を高めながら災害に強くなる施設づくりを提案した。
平田小の校地に新築する校舎・体育館は、鉄筋コンクリート造または鉄骨造4階建て延べ8671平方b。基本設計を2026年4月まで、実施設計を26年5月〜27年2月に行う。場所は西区西原町88。
提供:建通新聞社