香川県は、香川県民ホール(レグザムホール)大ホール棟の舞台設備などの大規模改修工事を実施する。本年度中に実施設計をまとめ、具体的な施工内容や工事の発注時期などを決定する方針。これまで、小規模な改修は行っているが休館を伴う全館の大規模改修工事は初めて。大ホール棟の休館は2027年10月から29年3月までの約18カ月間を予定している。
大ホール棟の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上6階建て延べ1万5584平方b。2階に大ホールがあり、他の階には会議室やギャラリーカフェが配置されている。1988年に建設された。
舞台設備は機構・音響・照明の各設備が対象。いずれも経年劣化に伴い、新たな設備の交換が見込まれる。舞台の全幅は49b、奥行きは20b。つり物バトン、音響反射板などを設置。
大ホール棟全体の設備改修について、空調設備改修は現地調査を行い、交換または改修工事の実施を判断する。エレベーターは3基設置されており、基準不適格となったかご室に取り替える。大ホール、エントランスホール、メインロビーの天井は、床面から6b以上の特定天井となっているため、落下防止工事を施す。また、館内全ての照明をLED化する。
この他、トイレは全ての和式便器を洋式便器に改修する。設置する便器の数などの詳細は設計で詰める。
「香川県民ホール大ホール棟舞台設備等大規模改修実施設計業務」の制限付き一般競争入札を実施し、安井建築設計事務所(大阪市中央区)が落札した。納期は2026年3月27日。
大規模改修の基本方針は日建設計コンストラクション・マネジメント(東京都文京区)が策定した。
所在地は高松市玉藻町9ノ10。
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建通新聞社