九州地方整備局大隅河川国道事務所と宮崎河川国道事務所は、国道220号油津・夏井道路の整備を進めている。串間・夏井区間(14.1km)では災害リスク回避を目的に、道路構造を長大切土区間でトンネル3本、高盛土は橋梁5基に変更。それに伴う事業費は、228億円の増額が見込まれる。
道路構造の見直しは、事業化後の現地測量により、航空地形図では確認が困難だった地形状況(正確な標高や自然水路等)を確認した。また、日南層群に起因する地盤特性(不均質で脆弱)があり、周辺には透水性の高い土質(シラス)が分布している。
近年の大雨による土砂災害などの災害リスク回避を目的に、法面の安定性確保と地盤変状リスクの低減を考慮して、長大切土を予定していた区間をトンネルに、高盛土区間を橋梁へ変更する。
志布志市の夏井ICから県境までの4.4kmでの当初計画は、柳ケ谷跨線橋(鋼多径間連鈑桁橋、5径間224m)と金蔵輪川橋(鋼多径間連箱桁橋、4径間、234m)の橋梁2基を予定。
計画変更により、トンネルの柳ケ谷(355m)と境谷(140m)は詳細設計が完了した。このほか、和志田トンネル(135m)と葛ケ本橋を計画。
串間市区間(串間IC〜県境)では、トンネル1本(400m)と橋梁2基に加え、橋梁4基を追加する。合計でトンネル4本(1030m)、橋梁9基(2230m)となる。なお、同区間では、軟弱地盤解析による安定度照査の結果、円弧すべりに対する許容安全率や残留沈下量の許容値を満足していないことを確認。対策工法を検討した上で、地盤改良を行う必要性が生じた。
南留IC(串間市)から油津IC(日南市)間(6.4km)を加えた全体の残事業費は1104億9900万円。事業費ベースの進捗率は約11%となっている。