伊東市は、入札が中止のまま事業自体が膠着(こうちゃく)していた新図書館の建設計画について、内定していた国庫補助金の交付申請を見送り、既存の整備計画のもとでの工事発注を見合わせることを決めた。14日までに市の担当者が市議会に報告し、約17億円もの補助金の交付を取り下げることが示された。12月14日の投開票で選出される新市長の意向にもよるが、財源の手当てが厳しくなったことで、2026年度以降の新図書館の建設計画も暗礁に乗り上げた形となった。
今回の補助金交付の見送りで、新図書館建設の計画自体が完全に廃止になったわけではない。ただ、田久保真紀前市長が指示した図書館整備における協議会の年度内の開設についても、新市長が新体制を構築するまでは動きがないもよう。
中止となった同事業は、伊東図書館(音無町5ノ14)が抱える開架・学習スペースや駐車場不足などの課題を解消しつつ、より高度な図書館サービスやICTの活用を通じた新たなサービスの提供が可能な新図書館の建設を目指すもの。
23年度に建築工事の入札を行ったが、昨今の建材の高騰などさまざまな要因から不調となっており、24年度に再設計を行い、25年度入札を予定していた。新図書館建設までに要した費用は、2億2028万1000円で、15年に取得したマンダリン跡地も含めると、4億2528万1000円となる。
(提供:褐囃ハ新聞社)