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滋賀産業新聞
2025/11/21

【滋賀】野洲市 JR野洲駅南口周辺の整備

 野洲市は、野洲駅南口周辺整備事業の一環として整備を予定する市民広場の活用方法について、市民ニーズを把握するための懇談会(意見交換)を開催した。今後も市民との対話の場を設け、市民広場の目指すべき最適な施設・サービスを検討していく考えだ。
 市民広場の整備予定地は、JR野洲駅南口ロータリーに直結する市有地(Aブロック)約5400平方b。仮設ロータリー跡地で、現状は未活用の遊休地となっている。市民意見を参考に、本格的に整備する前の暫定利用として1〜2年間、試行的に活用する社会実験を行う予定。実施期間中は柔軟に運用し改善する。
 現時点での市民広場の方針は▽市民のサードプレイス▽多様な利用が可能な空間づくり▽訪れる人々が楽しめる魅力的な場所づくり―。市民懇談会に参加した櫻本直樹市長は「様々な意見をいただいた。近隣市町の駅前と同じにするつもりはない。(他市と比べて駅前に建物がない)野洲にしかないものを皆様とつくっていきたい。若い人に選んでもらえるまちにするために今後も市民の皆様と一緒に議論していきたい」とコメントした。
 にぎわいの創出を目的とする野洲駅南口周辺整備事業を巡っては、構想の策定(2015年〔平成27年〕3月)から10年以上が経過していることから、社会情勢や市民ニーズの変化を踏まえ、今年度から構想の見直しを進めている。駅前南口市有地には複数の老朽化した公共施設および活用されていない遊休地等が配置され、全体的に課題があるため、一体的かつ計画的な土地利用が必要としている。
 構想対象範囲は、同市小篠原の野洲駅南口周辺市有地(約2万6100平方b〔周辺道路を除く〕)。5つの街区(A〜Eブロック)で構成される。各街区の土地面積・利用状況は▽Aブロック(約5400平方b)=仮設ロータリー跡地▽Bブロック(約4500平方b)=暫定駐車場、学童保育所、JA▽Cブロック(約2000平方b)=交番、公衆トイレ、駐輪場▽Dブロック(約1万0900平方b)=文化ホール、小劇場、幼稚園▽Eブロック(約3300平方b)=駐車場、自治会館、消防団詰所―。
 想定する導入機能・コンセプト・用途例(施設等)は▽市民広場〔必須機能〕=人と人との出会いが生まれる場としての市民広場▽交流施設=人と人との出会いを促す場としての交流施設(コミュニティセンター、観光物産案内所、子育て支援施設)▽図書館分室=駅前の特性を活かした質の高いサービスが享受できる図書館分室(ブックポスト、ブックカフェ)▽商業サービス=心と体の健康に関連する商業サービス(飲食関係施設、小売・販売施設、宿泊施設)▽文化・スポーツ施設=多目的に利用できる屋内空間(ホール、スタジオ、アリーナ、ギャラリー)―。
 市民広場については、市の方針として『必須機能』と想定しているが、その他の機能については、現構想を基に例示したもので、同内容に固執するものではないため、求められる機能として考えうる内容(企業のオフィス拠点等)も検討する。
 市では、現構想の見直しに向け今年度に再検証し、同構想を改訂する。野洲駅南口周辺整備構想改訂支援業務は、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社(東京都千代田区)。来年度以降に、改訂後の構想に対する詳細な整備計画の策定等(別途発注予定業務)に進むことで、実現可能性を高めたうえで整備に着手していく。今後のスケジュールは▽25年度(令和7年度)=整備構想見直し▽26年度(令和8年度)以降=基本計画策定、民間活力導入可能性調査、事業者公募・選定等―。

 駅前全体の議論に先立つ、Aブロックについての今年度第1回野洲駅南口周辺整備事業に係る市民懇談会(「野洲駅南口に整備予定の市民広場の活用」ワークショップ〔8月10日開催〕)の結果概要は次の通り。

◆日常利用
 【飲食】
▽おしゃれなカフェやテイクアウト可能な店、ビアガーデン等の設置

 【遊び】
▽子育て世代が気軽に立ち寄れるよう、ベビーカーでも行ける子どもが遊べる場所づくり
▽高齢者などが健康づくりに活用できる遊具の設置

 【憩い】
▽芝生広場の設置、東屋や木陰、テーブル・ベンチ・かまどベンチ等の設置

 【環境】
▽ビオトープの導入など自然を感じられる空間づくり、ホタルやセミが生息するエリア

 【スポーツ】
▽BMX、スケートボードなどのエリア、フットサル・バスケットボール・テニスのコートなどの整備

 【フリースペース】
▽学生や企業が利用できる勉強や仕事のためのスペース

◆イベント利用
 【定期的なイベント開催】
▽市民運動会、赤ちゃんハイハイレース、ロボットコンテスト、eスポーツ大会、野外コンサート、マルシェ、フリーマーケット、異文化交流

 【特別なイベント開催】
▽防災訓練や気球体験、地域の文化活動を取り入れたイベント

◆その他の検討要素
▽防災機能=災害時の防災拠点としての機能の確保
▽世代交流=高齢者と子育て世代のマッチングの場を提供
▽空間の魅力づくり=駅から視認性があり、誰もが立ち寄りたくなるようなデザイン
▽交通アクセスの改善=駐車場の充実や駅前ロータリーの混雑緩和
▽仮設施設=コンテナ等を用いた実験的な建物利用

提供:滋賀産業新聞