さいたま市は「岩槻駅周辺まちのあり方ビジョン」について、12月市議会への計画案報告を目指す。地下鉄7号線延伸実現を目指した検討の一環となるもので、これまで有識者会議を開催して方針を具体化していた。18日に最終回となる第4回会議を開催。これまでの検討を踏まえて市側でビジョンを調整し、市議会への報告を経て計画をとりまとめる見通しだ。
岩槻駅周辺まちのあり方ビジョンは▽序文▽岩槻駅周辺のこれまでの取り組み▽地下鉄7号線延伸と駅周辺の課題▽今後取り組むべき施策の方向性▽まちの将来像▽今後の進め方――の6章で構成。地下鉄7号線の延伸が実現すれば岩槻駅まで路線がつながる格好となるため、駅周辺の新たな将来像を打ち出す計画を策定する必要がある。
18日の第4回有識者会議では、これまでの議論を踏まえたビジョン案に関する報告と調整が議題の中心となった。今後は有識者会議で委員から挙がった意見と、10月に開催したオープンハウス形式の説明会で集めた意見を受けて、市側が計画を修正する格好となる。
仮に地下鉄7号線延伸が実現した場合、国から速達性向上計画の認定を受けて14年後に開業となる想定。
同ビジョンでは、今後の施策として「まちの玄関口としての駅前空間充実」「駅周辺部の土地・空間の有効活用による賑わいづくり」「交通網充実による地区内外の連携強化」「観光交流・商業振興の充実とウォーカブル化」「市民参加とエリアマネジメント推進」の5項目を設定。開業までの期間に、それぞれの項目で必要な取り組みを推進する流れとなる。
主な取り組みとしては駅前広場再整備計画の作成や駅前ロータリーの再編検討、駅前地区まちづくりプラン作成、旧城下町エリアを含んだ駅周辺の魅力と回遊性を高める方策の検討などがある。地域主体の空間活用も進めつつ、エリアマネジメント組織の創設も狙う。
地下鉄7号線延伸への取り組みとしては、新設される予定の中間駅周辺まちづくりも進む。最終的には市・県の連名で鉄道事業者への事業実施要請を行う見通しだ。
提供:埼玉建設新聞