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北陸工業新聞社
2025/11/26

【富山】表彰式、展示会を開催/とやま地図作品研究会/日本測量協会/「意欲と気持ち、力を評価」(福田審査委員長)

 国土地理院北陸地方測量部と日本測量協会北陸支部、富山県測量設計業協会の関係者で構成するボランティア組織・とやま地図作品研究会(会長・大西宏治富山大学人文学部教授、事務局=日本測量協会北陸支部内)は22日、第19回「とやまみんなの地図作品展」の優秀地図作品展示会および表彰式を、富山市婦中町のフューチャーシティーファボーレで開催した。
 冒頭、主催者を代表して大西会長が「夏休みに作った作品がほとんどと想定されるが、作業にはとても時間が掛かったと思う。この夏はとても暑く、屋外で調査した人は本当に大変であり、地図作成に協力いただいた保護者、関係者に改めて感謝したい」と述べた上で、「主催者側として体験してもらいことの1つは地図作成を通して、自分の暮らしている地域をよく観察し地域を理解すること。2つ目は調べたことを自分なりの地図表現をしてもらい、自分にとって有意義な地図を作り、地図の楽しさを感じてもらいたいということ。今日は夏休みの体験を思い出しながら、表彰式に参加していただければ幸い」とあいさつした。
 続いて、審査委員を務めた大西会長(日本測量協会北陸支部長)、白井宏樹国土地理院北陸地方測量部長、同研究会幹事で富山県測量設計業協会の鷲北慎一北建コンサル社長、日本測量協会北陸支部の根本悟技術センター長、来賓として出席した帝国書院の大平原寛広報室課長が、各部門の受賞者に賞状と記念品を手渡した。
 講評では、審査委員長の福田哲史元富山市民俗資料館長が、「どの作品も大変特徴的であり、アイデアの豊かさに感心しながら審査を行った。何よりも皆さんは、地図が好きなんだろうと嬉しく拝見した。地図は伝えたいことを誰でも分かるように記号にして、多くの人に分かってもらうもの。出来たものは地理空間情報として、多くのことが詰まっている。今回の作品は、どれも伝えたいことがはっきりしており、分かりやすく貴重な情報となるものだった。地図を作る意欲と気持ち、力を高く評価したい」と述べ、中学生部門の入賞作品の優れた点を解説した。
 小学生部門は、審査委員で富山県小学校教育研究会社会科部長の岩滝修二砺波市立砺波東部小学校長が講評を述べ、「どの作品も大変レベルの高いものだった。皆さんが知りたいという熱い気持ちで地域を歩き、調べ、考えた努力の証し。鋭い視点と豊かな発想に、審査員もたくさんの感動と学びをもらった」と話した。
 最後に、北陸地方測量部の白井部長が「私は地図がとても好きな子供だった。それで今の仕事に就き、楽しく生活している。皆さんも地図をもっと好きになってもらい、将来一緒に仕事ができればと思う。今の時代はインターネット、ユーチューブなどで様々な情報が得られ便利だが、現場に行って初めて分かることがあり、体で感じることは子供にとって大事なこと。色々な体験を若いうちに挑戦してほしい」と閉会あいさつを述べた。
 展示会は22日から24日までの3日間、ファボーレ2階そらの広場でそれぞれ行われ、家族連れらが力作に見入っていた。
 今回は小学生から10作品、中学生から1作品の応募があり、11作品が優秀地図作品に選ばれた。このうち、7点(小学生6点、中学生1点)は、来年1月4日から2月15日に「地図と測量の科学館」(つくば市)で開かれる「全国児童生徒地図優秀作品展」に出展。さらに今回、とやま地図作品研究会長賞を受賞した、富山市立山室中部小学校6年の荒川雄紀くんの作品「江戸時代の方法で道を測る」は国土交通大臣賞、文部科学大臣賞の候補作品として推薦することにした。
 作品展の後援は国土地理院、県教育委員会、富山市教育委員会、日本測量協会北陸支部、富山県測量設計業協会、日本地図センター、国土地理協会、北陸工業新聞社ら。

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