川崎市市民文化局は、幸区にある川崎シンフォニーホールの大規模改修に向けて改修計画を策定する。民間活力の導入可能性を探っていたが、従来手法による実施を決めた。概算事業費は約95億〜105億円。2026年度に実施設計、27〜29年度に改修などの工事を行うスケジュールを想定している。
川崎シンフォニーホールは、鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上27階(ホール棟は地上8階)延べ11万4344平方bの建物。このうち、音楽ホールや音楽工房などの1万7243平方bを市が所有する。所在地は幸区大宮町1310。
ホールの開館から20年が経過し、舞台床の傷みや黒ずみ、パイプオルガンの部品の経年劣化、舞台音響設備の回線不足などが生じている。
大規模改修に当たっては、▽時代に適応した機能・性能へのバージョンアップ▽使いやすさと景観・美観の向上▽舞台性能の向上と音響性能の維持―をコンセプトとし、機能・性能劣化に対応する。
また、経年劣化に対処して基本的な施設・設備や音響性能を維持。予防保全的に施設や空調機器などを改修する。電気設備に関しては、更新時期を迎える10年後に改修を行う見通し。
主な改修項目は、外壁の補修や屋上防水、動力盤・直流電源装置の更新、音楽ホールなどの照明LED化、電気温水器・空調設備・昇降機部品の更新、照明バトンなどのワイヤーや舞台音響の録音卓の更新、パイプオルガンの部品更新やオーバーホールなど。
想定する概算事業費は、9月時点の積算で約95億〜105億円。機械設備や舞台設備の改修が主な費用を占める。26〜27年度前半にかけて行う実施設計で改めて事業費を精査するが、物価や人件費の高騰により、事業費がさらに増額する可能性もある。
25年度に改修計画を策定し、26年度に実施設計を発注。27年度の第2〜3四半期ごろから工事契約の手続きを進める。27年度第4四半期ごろから28年度前半にかけて準備工事を実施し、28年度後半から29年度末にかけて改修工事を行う想定だ。
市は6〜7月にPPPプラットフォーム意見交換会を実施。参加した事業者6者からは、PFIの参画は難しいという意見が出ていた。
提供:建通新聞社