一般社団法人福井県商工会議所連合会(八木誠一郎会頭)は11月12日、福井県の施策に対する提案・要望を行った。7会議所会頭から県政に対し、優先的な施策や、国に働き掛けの積極化などを強く求めた。価格転嫁の促進や、米国関税措置への支援。北陸新幹線の小浜・京都ルートの早期着工などを具体的に要望している。
杉本達治知事(4日付で辞職)が、中小企業・小規模企業対策に関する連合会側からの要望・提案に対し答えた。
新幹線については「北陸、関西がこぞって小浜・京都ルートで一致し、京都商工会議所の会頭も京都につないでもらわないと困る、が本音」などと言及する。若狭湾プレミアム・リゾート構想は「嶺南地域一層の観光強化へ、若い人材を呼び込む切っ掛けにもしたい」などと強調した。
また県から、経済界に向けて要請もした。継続的な賃上げ(福井県の最低賃金が1053年に改正され、北陸3県における格差も9円と縮小した)。物価高騰による企業の価格転嫁促進(企業が発注者の立場で自社の取引方針を宣言する国のパートナーシップ構築宣言の登録依頼)。女性の創業促進。地方税の電子申告・電子納税の推進。2050年のカーボンニュートラルに向けた取り組み(目標の2030年度の49%削減をクリアに向け、経済界の脱炭素の一層の取り組み推進を)。民生委員・児童委員活動への協力。認知症への理解。障がいのある人も、ない人も幸せに暮らせる共生社会の実現。男性の育児休業取得促進と不妊治療への理解促進(若手職員の採用・定着やモチベーション向上、業務の効率化などに有効)。健康経営への取り組み。がん検診への取り組み。県産材利用の推進。県有林由来のJ−クレジットの活用としている。
■北陸新幹線延伸・利便性向上
・武生商工会議所 北陸新幹線の停車駅増加に関し、特に日中のビジネスタイムの滞在時間確保のため、越前たけふ駅での「かがやき」停車本数拡大を、福井県からJRに働きかけを。また長野や北関東方面への利便性向上のため「はくたか」の全時間帯での金沢以西増便もお願いしたい。
・小浜商工会議所 小浜・京都ルートの早期着工の実現へ ことし5月、「若狭の未来を実現する会」を設立し、地域住民の機運醸成、意識啓発に取り組み、同会議所青年部や若手グループの意識にも変化が見え、署名活動をはじめ、様々な事業を進めている。新幹線小浜駅の正式な位置が示され、着工してはじめて若狭地域ひいては小浜市の次の世代に向けて具体的なまちづくりや都市整備に着手できる。
■道路・インフラの整備
・敦賀商工会議所 敦賀−高島連絡道路整備
・大野商工会議所 国道158号境寺−計石間の早期開通、国道157号下荒井トンネル4車線化事業の早期整備
・勝山商工会議所 中部縦貫自動車道の早期完成・開通
・鯖江商工会議所 鯖江美山線の新金谷トンネルの整備促進
■エネルギー、基盤整備、その他
・福井商工会議所 福井アリーナ整備への支援、県都まちなか再生ファンド事業の期間延長など制度拡充
・敦賀商工会議所 原子力立地にかかる地域振興 原子力リサイクルビジネス、もんじゅサイトに設置される新たな試験研究炉
・大野商工会議所 夜間移動手段の確保に向けた提案
・小浜商工会議所 中心市街地の活性化、観光振興支援
・鯖江商工会議所 鯖江まちなか交流・にぎわい協議会の支援、北鯖江PAのスマートIC化
福井商工会議所 八木誠一郎会頭
敦賀商工会議所 奥井隆会頭
武生商工会議所 上木雅晴会頭
大野商工会議所 森尾義治会頭
勝山商工会議所 和田耕三会頭
小浜商工会議所 井田浩志会頭
鯖江商工会議所 加藤団秀会頭