京都市は、これまでのトイレ改修事業に「大規模な洋式トイレ整備」を追加、洋式化を一層加速する。また学校体育館への空調整備に着手する。
市立学校施設については、大規模な全面改修となる「校舎の長寿命化改修」と「体育館リニューアル」をそれぞれ年3校程度(1校に数億円規模を投入)、計画・設計・竣工まで3年程度で進めている。
今後は、トイレ洋式化は令和7年度に55校で行い、10年度末までに90%(全校種・全体洋式率)、「普通教室付近のトイレ及び体育館・武道場のトイレを原則全て洋式化(100%)」を目指す。
改修の対象箇所便器数は、校舎の普通教室付近(普通教室のある校舎)が約1700基、体育館・武道場が約280基の概ね2000基。
整備手法は、「洋式トイレ」整備(既存和便器の洋式化に特化)を大規模で実施(複数校一括工事)が約1500基、洋式整備(個別修繕)が約150基、快適トイレ(個別工事)が約350基。
このほか、公共施設の快適なトイレ環境の創出では、地下鉄駅トイレのアップグレードプロジェクトとして、全ての地下鉄駅(31駅)トイレを対象に、令和7年度から20年度までにトイレの美装化や温水洗浄便座の設置、便器の洋式化(現在の洋式化率74・5%→20年度目標100%)、オストメイト用設備の設置などのバリアフリー化を進める。
公園は、こどもまんなか公園魅力アッププロジェクトとして、子ども達をはじめ、誰もが安心・安全・快適にトイレを利用できるよう、全ての公園トイレ(269公園283ヵ所)を対象に、便器の洋式化を進めている。現在の洋式化率は32%(令和6年度末時点)。令和7年度から16年度までに洋式化率100%を目指し、残りの186公園192ヵ所でトイレリニューアル又は和式便器の洋式便器への交換を実施予定。令和7年度予定はトイレリニューアル工事6公園6ヵ所、便器洋式化22公園22ヵ所。
今後、快適なトイレ環境の創出でリニューアル予定は、▽東部文化会館▽呉竹文化センター▽西文化会館ウエスティ▽北文化会館▽右京ふれあい文化会館▽山科地域体育館▽京エコロジーセンター▽障害者スポーツセンター▽こどもみらい館▽京北合同庁舎の10施設。
学校体育館への空調整備は、近年の猛暑など体育館の環境を向上させる重要性が増す中、国の交付金創設を契機に、令和8年度は30校で計画し、15年度末までに全校で整備する計画。
短期間で市内広域をカバーし、様々な機会で広く市民に活用されること等から、令和10年度までの3年間で中学校・義務教育学校(小中学校)・高等学校・総合支援学校を先行整備する。続いて11年度以降に小学校を順次整備する。
既に予定されていた体育館リニューアル改修や学校統合に伴う改築に合わせた整備などにより、整備を加速化する。
整備対象は市立の小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、総合支援のうち、空調未整備の232校の体育館及び武道場264棟。内訳は、小学校144棟、中学校79棟(うち武道場16)、義務教育学校18棟(うち武道場1)、高等学校14棟(うち武道場3)、総合支援学校9棟。
整備済の学校は7校・8棟で、学校統合や新築工事時に、校舎の地階など体育館の設置条件により通風が十分に確保できない場合に特例的に整備した。体育館は洛央小、下京中、開睛小中、武道場は下京中、向島秀蓮小中、栄桜小中、洛西陵明小中、京都工学院高。
なお、空調設備整備臨時特例交付金が国の令和6年度補正予算で新設された。
対象は、公立小・中・義務教育学校・支援学校の屋内運動場(体育館・武道場)への新設・断熱改修工事。算定割合は1/2、工事対象額は400万円〜7000万円、対象期間は令和6年度〜15年度。主な要件は(ア)避難所に指定されていること(イ)断熱性は交付金の期間内に確保すること。
空調方式は、災害時の使用を想定し、停電時にも運転可能な電源自立型ガスヒートポンプ(GHP)エアコンを基本とする。