横浜市下水道河川局は、施工中の「エキサイトよこはま龍宮橋雨水幹線」と接続する「高島支線」の新設に向け、ECI方式を含めた発注方法を検討する。これに伴うサウンディング型市場調査(対話)を実施するため、参加申し込みを12月5日に開始。横浜駅東口周辺の雨水排水機能を確保するための管渠で、地下構造物が複雑に配置されている他、大深度かつ河川区域下での接続となることから、施工方法や事業の実現可能性などについて民間事業者から意見を募る。
対話への参加要件は、市の競争入札参加資格で土木Aに登録があること。事前説明会と現地見学会を12月17日に開く。申込締切は12月12日。対話は2026年1月23日まで申し込みを受け付け、同年2月2〜6日にかけて実施する。
エキサイトよこはま龍宮橋雨水幹線(エキサイト本線)は、横浜駅周辺の治水安全度を30年に1回の降雨に対応させるために整備するもの。神奈川公園(神奈川区)を起点に横浜駅方面の岡野公園(西区)と、川崎市方面に別途新築する東高島ポンプ場(神奈川区)に向けて全長4・9`、仕上がり内径3・75bの幹線を敷設する。9月にシールドを発進しており、30年度末の完了を見込んでいる。
今回検討する「高島支線」は、横浜駅東口側の高島地区にある高島第二ポンプ場と同第三ポンプ場から雨水を自然流下でみなとみらい大橋下のエキサイト本線に流すための管渠となる。
高島地区は百貨店「そごう」をメインテナントとする「横浜新都市ビル」などが立地するエリア。高島第二ポンプ場の躯体周辺には、東口駅前広場や国道アンダーパス部と一体的に整備された道路構造物を支えるための基礎杭があり、立坑を築造するスペースが確保できない。また、これらの基礎杭を避けて敷設する必要がある。
さらに、エキサイト本線との接続箇所はみなとみらい大橋下で、土被り約55bの大深度を通るルートとなる。
これらの条件下では標準的な積算や設計による仕様の確定が難しいため、設計段階から施工者の知見を反映するECI方式での発注を視野に入れて民間事業者からのアイデアを求める。
ECI方式のうち、「技術協力・施工タイプ」か「設計交渉・施工タイプ」のいずれを採用するかについても、提案を募りたい考えだ。
ECI方式を採用する場合は、26年度に設計・技術協力協定を、27年度に工事契約を結ぶスケジュールを想定している。エキサイト本線に合わせて30年度の完成を目指す。
横浜市の発注工事では、都市計画道路環状3号線「汲沢地区」の整備で初めてECI方式を採用し、事業協力者の選定を進めている段階。高島幹線でも採用されれば、下水道整備では初めての事例となる。
提供:建通新聞社