川崎市交通局は、川崎区にある市バス塩浜営業所の建て替えに当たり、民間活力の導入を検討するため、PPPプラットフォーム意見交換会を開催した。意見交換会には建設業など4社が参加。参加者からは「事業手法は従来手法が望ましい」という意見が多数出た。
塩浜営業所(川崎区塩浜2ノ2ノ1)は川崎区エリアを担当する市バスの事業所で、1974年8月に竣工した。営業所と1階にある整備工場、給油所などの総延べ床面積は1675平方b。敷地面積は8091平方bで、営業所などがある東側敷地が6709平方b、27台が停められる第2駐車場が1382平方b。
用途地域は準工業地域で、建ぺい率は60%、容積率は200%。一部が津波浸水予想地域に指定されている。
営業所の完成から51年が経過しており、施設が老朽化。既存営業所の南東に、4階建てで建築面積1400平方b程度、延べ床面積3500平方b程度の新営業所を設ける想定だ。
意見交換会には、建設業3社、設計1社が参加。
参加者からは、市が想定する設計施工一括(DB)方式などの場合、自動車整備施設の専門性の高さから参入のハードルが上がるという指摘が多く挙がった。「必要となる専門知識が増え、事業者の体制確保が困難」として、従来手法を望む声が多かったという。
設計と施工を分割する場合、「解体工事と新築工事をまとめることで作業の円滑化が図られる」「建物の規模が大きいため、設備は分割発注した方がいい」との意見もあった。
施設の利活用についても、難しいという意見が多数を占めた。「余剰床を設けず施設規模を縮小した方が全体のコスト削減につながる」という事業者もいた。
施設の維持管理に関しては、「清掃業務と設備保守業務を分割すれば、より多くの事業者が参入できる」「契約期間を5年程度と短期間にすることで、参入する事業者が増える可能性がある」との意見が寄せられた。
市は集めた意見を基に事業手法の検討を行っている。従来手法で整備する場合、2025年度に基礎調査を実施し、26年度以降に基本・実施設計に着手。28年度から建て替え工事を行い、31年度の事業完了を目指す方針だ。
提供:建通新聞社