香川県は、現地建て替えの方針を示した県立農業大学校=写真=について、4日の経済常任委員会で答弁した。ハード面に関しては、魅力的な新校舎づくりを目指す他、実習施設として実際の現場に近いほ場やスマート農業に対応する農場の設置などを挙げた。また、スケジュールについても「速やかな具体化を目指す」と内部で方向性を詰める。
農業大学校の現地建て替えの答弁は、11月21日の香川県議会で、岡野朱里子氏(自民党)からの代表質問に池田豊人知事が答えた。4日に開かれた経済委員会では、友枝俊陽氏(自民党)からの質問に対して、桑原仁農林水産部長が対応した。
県が設置した「香川県立農業大学校将来ビジョン検討委員会」は本年度、委員会を3回開き、徳島県の農業大学校への視察を行った。委員長は小川雅廣香川大学農学部教授、同学部長が務める。教育機関や農業者組織などから9人の委員が参加した。新たな農業大学校は、実践的な農業人材を育成する基幹施設を想定している。
農業大学校は1977年に開校した。小規模な修繕を実施してきたが、築後50年が経過し老朽化が進む。主な施設の状況として、トイレの洋式化が進んでおらず、一部の建物には冷房が設置されていない。災害時に琴平町の避難場所に指定されている体育館は、バリアフリー面で課題がある。
ロボット技術やICTを活用した「スマート農業」を学ぶ環境の強化も求められている。一例として、自動制御のトラクターを導入しているが、実習用の教習コースが狭いため十分な機能を発揮できていない。
実習施設として手動で開閉するガラス温室を設置しているものの、現代の農業では天気や温度、湿度に応じて自動開閉する装置が主流になっている。
施設内には、本館、別館、体育館、学生会館の他、生物工学演習室や情報処理演習室、流通加工演習室を配置した教育棟がある。
主な施設の延べ床規模は、本館が1646平方b、別館が717平方b、教育棟が646平方b。構造はいずれも鉄筋コンクリート造で、階数は3階建て。
実習施設は、ガラス温室10棟、硬質プラスチックハウス6棟、パイプハウス8棟、現場教室、機械研修施設、トラクター研修コースを設けている。
所在地は琴平町榎井34ノ3。
提供:
建通新聞社