秋田市スポーツ振興課は、市議会教育産業委員会にスタジアムの整備費やスケジュール、配置案等を示した。新設の場合、5,000人規模では委託費等が9億2,000万円、工事費が132億8,300万円、7,000〜8,000人規模ではそれぞれ10億5,900万円、182億3,300万円、10,000人規模では11億1,100万円、188億800万円と試算。10,000人と仮定した場合のスケジュールとして、来年秋から測量・地質調査・設計、令和10年7月〜13年7月まで新設工事を想定する。
いずれの案でも4階建てとし、1階にはゴール裏ラウンジ、ウォームアップ室、チーム更衣室、VIPホール、運営本部室、記者会見室など、2階にはVIPラウンジ、売店などを設ける。3階にはホスピタリティラウンジやホスピタリティボックスなど、4階には実況放送室、記録室、大型映像操作室、メディアラウンジなどを設ける。メインスタンドは3,162席(ロウアー2,712席、アッパー450席)に設定している。
5,000人規模の場合は、規模が類似している金沢スタジアムを参考に計画。サイドスタンドを1,864席(南北各932席)とし、メインスタンドと合わせた合計席数は5,026席。東側バックスタンド部分を観客席の増設スペースとして設定する。
7,000〜8,000人規模では、東側増設スペースにバックスタンド3,312席(ロウアー)を計画、サイドスタンドは1,296席(648席×2)とし、メインスタンドと合わせて7,770席を設ける。観客席の増設スペースはバックスタンド3階に設定する。
10,000人規模の場合は、バックスタンド5,712席(ロウアー3,312席、アッパー2,400席)、サイドスタンド1,296席(648席×2)とし、メインスタンドと合わせて10,170席を設定している。
5,000人規模(概算142億300万円)の委託費等は9億2,000万円で、内訳は測量2,200万円、地質調査3,800万円、基本設計1億7,000万円、実施設計2億5,400万円、工事監理2億3,600万円、備品費ほか2億円と試算。工事費は132億8,300万円で、内訳は第2球技場既存構造物撤去費1億3,300万円、新設工事費122億7,600万円、人工芝グラウンド整備費8億7,400万円。
7,000〜8,000人規模(概算192億9,200万円)の委託費等は10億5,900万円で、内訳は同2,200万円、3,800万円、2億100万円、3億200万円、2億9,600万円、2億円。工事費は182億3,300万円で、内訳は同1億3,300万円、172億2,600万円、8億7,400万円。
10,000人規模(概算199億1,900万円)では委託費等が11億1,100万円で、内訳は同2,200万円、3,800万円、2億1,200万円、3億2,000万円、3億1,900万円、2億円、工事費が188億800万円で、内訳は同1億3,300万円、178億100万円、8億7,400万円。
財源内訳の想定(5,000人規模142億300万円の場合)では、民間事業者が主体となって整備して県、市、ブラウブリッツ秋田で3分の1ずつを負担すると仮定した場合、県市の負担額はそれぞれ47億3,433万円。県または秋田市が主体となって整備する場合は、防災・安全交付金や第2世代交付金、スポーツ振興くじ助成金が活用でき、事業主体の負担額が85億292万円となるため、その1/3を秋田市が負担する場合は28億3,430万円に抑えられる試算となっている。
市はASPスタジアムの改修案も検討するため配置案を作成し、整備スケジュールや整備費、財政負担などの観点から5,000人規模、7,000〜8,000人規模、10,000人規模について新設と比較検討。今後の物価上昇も一定程度見込んで試算した結果、いずれの施設規模でも整備費・維持管理費に大きな差はなかったという。
5,000人で約142億円の場合、市が単独で整備すると建設中に約4〜8億円、整備後15年間は維持管理費と公債費で毎年約5億円程度の負担増となる。市の中・長期財政見通しでは、年度ごとに生じる収支不足を主要2基金で補填する一方、補填額を上回る基金への積立て・積戻しを行うこととしており、市が単独で整備すると基金積増し額より将来負担増が上回る。
これらの検討結果を踏まえ、「ASPスタジアムの改修は行わず維持する」「公設でも市単独の事業主体にはならない」「事業主体とならない場合、原則として維持管理費は負担しない」との方針をまとめている。
提供/
秋田建設工業新聞社