鹿児島市水道局は、河頭浄水場(甲系統の浄水施設)更新事業にかかる事業費や設計・建設工事期間などを変更する。事業費は約289億円(約75億円の増)、設計・建設工事期間は2035年10月1日までに延長。11日、市議会の常任委員会(産業観光企業)で報告した。
同事業は、官民連携手法のDBM方式(設計・建設、維持管理の一括発注)を採用し、公募型プロポーザル方式により事業者の参加を募集。参加表明した2グループが辞退したため、手続きを中止することになった。
同局では、各グループの詳細ヒアリングにより、辞退理由などを分析。物価および労務費の上昇並びに用地狭小等による事業費限度額の超過、用地狭小や週休2日適用等による事業期間の超過などを要因に挙げた。設計企業の参加資格要件の緩和を求める意見もあったという。
これらを受けて事業費では、設計・建設を274億459万円(73億5762万円増)、維持管理(水運用、運転操作および水質管理を除く)を15億243万円(1億9484万円増)に変更。計289億703万円(75億5247万円増)となる。
実施方針では、事業期間の変更、設計業務の参加資格要件を緩和する。事業期間では、設計・建設(試運転期間を含む)を6カ年から8年7カ月(契約締結日〜35年10月1日)、維持管理を15年2カ月から14年7カ月(予定・35年10月1日〜50年4月30日)に改める。
参加資格要件は、設計品質を確保できる範囲で実績要件を変更。主な内容は、@詳細設計実績は「期間指定しない」A施設能力「1万m3/日」以上を有する急速ろ過方式の浄水場の詳細設計実績−とする。
今後は、26年2月5日に募集要項等を公表予定。3月4日〜4月3日に参加表明書等、9月1〜11日に提案書を受け付け、12月中旬に優先交渉権者を決定する見通しだ。27年3月上旬の契約締結を見込む。