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建通新聞社
2025/12/18

【大阪】大阪府内土木 1732社の総合ランキング

 建設業情報管理センター(CIIC)が公表している建設企業の経営事項審査(経審)結果のうち、@売上高A2カ年(または3カ年)平均完成工事高B評点YC八つの経営状況分析指標―による総合ランキングを11月28日時点のデータを基に独自に集計した(※)。今回のデータは、大阪府内に本社を置く主工種が「土木一式」の企業1732社を抽出。四つの項目でより上位にランクインしている企業の総合順位を見ると、過去5回の調査で9位が最高だった森本組が初めてトップに立った。2位はハンシン建設、3位は大阪防水建設社だった。
 森本組は、4項目全て5位以内に入った。これまで売上高や平均完工高は上位にあったものの、経営面の点数が100位台、200位台にやや低迷していたが、評点Yは1000点台から1200点台に、経営状況分析指標は500点台後半から600点台後半に増えたことがトップを獲得した要因と言える。
 2位のハンシン建設も23年度、24年度前半までは10位前後だったが、評点Yは1200点台、経営状況分析指標は600点台後半となり、過去最高位となった。変動があった企業では、過去5回の調査でいずれも10位台だった亀田組が5位に入った。

■土木完工高は大鉄、奥村組土木、森本組のトップ3に変動なし

 4項目のうち、売上高は2000億円を超える美津濃が変わらずトップ。2位の大鉄工業が900億円台、3位の奥村組土木興業が500億円台、300億円台は森本組、阪神高速技術、クボタ建設の3社で順位に大きな変動はなかった。土木平均完工高も500億円を超える大鉄工業のトップ以下、200億円台の奥村組土木興業、100億円台の森本組、岸本建設、阪神高速技術、森組、クボタ建設、壺山建設は変わらなかった。

■評点Yは森本組とハンシン建設が1200点台に

 経営面については、評点Yで1400点、経営状況分析指標で700点を超える美津濃が1位の構図は変わらず。評点Yは都市クリエイトが1300点台で2位。1200点台には大阪防水建設社に加え、森本組とハンシン建設も大台に乗った。この他、1100点台はダイカン、KANSOテクノス、亀田組、岸本建設の4社。およそ上位10社に当たる1100点台以上は今回9社で、前回の11社、前々回の8社と大きく変わっていない。
 経営状況分析指標は、700点台の美津濃に続き、ハンシン建設、都市クリエイト、森本組、大阪防水建設社が699〜650点を付けた。上位5社に当たる650点以上も前回の6社、前々回の4社と変わらず、今回は5社だった。649〜600点は95社、500点台は599社、400点台は558社。400点未満の企業は475社あった。

※売上高、土木平均完成工事高、評点Yは経審結果にあるデータでランキング。八つの経営状況分析指標(@純支払利息比率A負債回転期間B総資本売上総利益率C売上高経常利益率D自己資本対固定資産比率E自己資本比率F営業キャッシュフローG利益剰余金)は、経審結果にあるデータをそれぞれ100点満点で得点化して独自に算出した総合得点で順位を付けた。これら企業としての儲けや経営安定度を見る四つの項目でより上位にランキングされていることが総合的に優れた企業と判断した。
取材協力・JME
 ※表は建通新聞電子版に掲載中

 提供:建通新聞社