「(仮称)尾張一宮PAスマートインターチェンジ(IC)」の連結許可書の伝達式が12月17日、一宮市役所で執り行われた。国土交通大臣が一宮市道、岩倉市道と名神高速道路の連結を許可したことによるもので、愛知国道事務所の吉川昌宏所長が事業主体となる一宮市と岩倉市の両市長に連結許可書を手渡した。
吉川所長は「スマートICが連結することで、さらに人と物の流れが効率化され、地域の発展に貢献できる」と期待を寄せつつ、「また、災害発生時の緊急輸送や、交通安全にも寄与する。ICの機能が早期に発揮できるよう、これまで以上に協力していきたい」とあいさつした。
一宮市の中野正康市長は「このプロジェクトが一段階、前進したことで改めて身の引き締まる思い。地域の発展につながるように、関係各位と意思疎通を密にして事業を進めていきたい」とあいさつ。岩倉市の久保田桂朗市長は「やっとここまで来たという安堵(あんど)の気持ちと、ここからがスタートであると身の引き締まる思い。市にとって大きな意味のある事業。関係各位と力を合わせて進めたい」と決意を述べた。
尾張一宮PAスマートICは、名神高速道路の小牧IC〜一宮IC間、両市の境目に整備する。接続形式は、サービスエリア(SA)・PA接続型の全方向形式。ETC車載器を搭載した全車種を対象に24時間運用を行う。事業主体は両市とNEXCO中日本。
2025年度は概略設計や測量、地質調査を進めている段階で、26年度以降からは、詳細設計や用地取得に向けた手続きに着手する見通しだ。
スマートICの整備に関連して、一宮市は周辺地区の土地区画整理事業を進め、岩倉市はICの東側を産業振興ゾーンに位置付けて企業誘致に取り組む考えだ。
提供:建通新聞社