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秋田建設工業新聞社
2025/12/18

【秋田】真室川雄勝道路で大鍋TNの坑門工など/東北地方整備局7年度補正予算の発注見通し

 東北地方整備局は、16日に成立した7年度補正予算に充てる発注見通しを公表した。本県の道路事業では、二ツ井今泉道路・先行区間の道路改良、真室川雄勝道路の大鍋トンネル(仮称)坑門工、遊佐象潟道路整備の観音森地区等道路改良などを発注。鳥海ダムでは百宅線の付替道路を発注する。河川事業では、米代川・能代地区河道掘削の吹越地区、秋田地区河川防災ステーションの根固めブロック製作・設置、八幡平山系直轄火山砂防事業の砂防堰堤新設などを公告する見通し。

 道路事業のうち、国道7号・二ツ井今泉道路(能代河川国道事務所)は、小繋IC(仮称)から蟹沢ICまでを結ぶ延長5,900mを整備。このうち、小繋IC(仮称)から今泉IC(仮称)までの延長4,500mを先行区間として進めている。今回の工事では、先行区間の道路改良を発注する予定。

 国道13号・真室川雄勝道路(湯沢河川国道事務所)は、東北中央自動車道(L約268km)の一部として整備を進めている。山形県最上郡真室川大字及位が起点、湯沢市上院内が終点で、本県と山形県を合わせた延長は約7,200m(土工部:W13.5m、橋梁部・トンネル部:W12m)。

 今回、発注する「大鍋地区改良工事」では、今年10月に貫通した大鍋トンネル(仮称)で雪崩予防柵の設置(L73m)やトンネル坑門工(L10m)を行う。概算工事規模は2億円〜3億4,000万円で、1月の公告を目指す。

 遊佐象潟道路の本県区間は、山形県境〜象潟ICまでの延長約9,900m。このうち、象潟ICから(仮称)小砂川ICまでの7,300m区間は、8年度の供用開始を予定している。

 7年度補正分では、観音森地区他道路改良(盛土工15,000㎥他、概算工事規模2億円〜3億4,000万円)、上ノ山地区の函渠設置(掘削26,000㎥、盛土23,000㎥、函渠1基他、概算工事規模2億円〜3億4,000万円)のほか、6地区(大砂川釜道、西中野沢、小砂川、象潟関、小滝、大須郷)の防雪柵設置、3地区(洗釜高田、象潟関、小砂川)の立入防止柵設置工事など、計11件を1月に公告する見通し。

 鳥海ダム建設では百宅線杉峠地区、手代線、倉ノ下線、倉ノ下線滝ノ上地区の付替道路工事を発注する予定。このうち倉ノ下線では30,000㎥の掘削工、盛土工などを実施。概算工事規模は3億4,000万円〜8億1,000万円となっている。手代線では15,000㎥の掘削工、30,000㎥の盛土工などを行う予定(概算工事規模同)。

 河川事業のうち、能代地区河道掘削事業(能代河川国道事務所)は、洪水を安全に流下させ、背後地の家屋浸水などを防止するため実施するもの。今回の工事では、吹越工区(L約1,900m)に本格着工する見通しで、工事を1月に公告する予定。

 洪水時等に緊急対応の活動拠点となる秋田地区河川防災ステーションの整備事業(秋田河川国道事務所)では、根固めブロックの製作・設置や舗装・盛土工などを2件で公告。八幡平山系直轄火山砂防事業(湯沢河川国道事務所)では、赤倉沢第1砂防堰堤、片倉沢第2砂防堰堤の新設をそれぞれ公告する見通し。

提供/秋田建設工業新聞