旧菓子文化会館等再整備基本構想検討懇話会の宮下智裕座長は、金沢市役所庁舎に村山卓市長を訪ね、同検討懇がまとめた再整備基本構想(案)を手渡すとともに、内容報告を行った。
既設の旧菓子文化会館(尾張町2丁目)と、隣接する泉鏡花記念館(下新町)は、ともに老朽化が進み、一体的な再整備を目指していく。新たな施設に求められる機能として、▽体験(泉鏡花にちなんだ朗読会や演劇のほか、鏡花を育んだ町人文化に触れる体験などを通じて理解を深める)▽交流(地元住民や来街者、若い世代などの交流を生み出し、賑わいを創出する)▽発信(木の文化の魅力を発信する。鏡花の文芸作品や業績、周辺の歴史文化を発信し、回遊性を高める)▽収蔵(収蔵品を適切に保存する)−の4つを設定。ハード(空間)例も示され、「体験」が小劇場、実演・ワークショップスペース、「交流」がイベントスペース、木の魅力を感じられる多目的室や休憩スペース、地元住民を含めた市民が気軽に訪れ、滞留できる空間、「発信」が常設・企画展示室、眺望スペース、木の文化に資する建築物、「収蔵」が収蔵庫や、収蔵品の性質に応じた見せる工夫としている。
宮下座長は「(尾張町界隈は)町人文化が色濃く残り、泉鏡花を介しながら木の文化都市・金沢を世界に広めていくような場所、施設になればよい」と語った。
市では、年度内に基本構想をとりまとめ、来年度から基本計画の策定に取り掛かる方針だ。