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滋賀産業新聞
2025/12/25

【滋賀】県長浜土木 米川の遊水地整備

 県長浜土木事務所は、長浜市の三菱ケミカル鰹蒲Lグラウンドで計画する「米川」の遊水地整備事業について、順調にいけば26年度にも同社敷地内での遊水地整備工事を発注したい意向。遊水地の確保規模は予備設計段階の貯水量約6300dから詳細設計精査を経て現状では約6000dを想定。事業費や詳細な発注・着工時期、工期は精査中で未確定だが、早期の整備を目指し諸準備を進めていきたい考え。
 三菱ケミカル社と進めてきた土地権利や補償についての協議に一定のメドが立ったもの。遊水地を整備するのは、三菱ケミカル物流樺キ浜支店(長浜市一宮町)が所有し近隣住民などに開放している多目的グラウンド約1万平方b内。グラウンドの他、多目的広場、緑地、地震時の避難場所等として利用されており、中心部分を10年に一回程度の豪雨に対応できる遊水地として使用できるよう約1b弱掘り下げ、併せて米川に隣接する東側に流入口・排水口、そして周辺に維持管理用道路、階段、樹木保存―などを設ける。
 24年度は、米川補助河川総合流域防災補償調査業務で建物等の補償調査一式を林設計事務所(大津市)に、また米川補助河川総合流域防災調査業務をエフウォーターマネジメント(大津市)に、それぞれ委託し25年度完了。また用地測量を関西建設コンサルタント(彦根市)で24年度完了した。
 詳細設計は22年度末米川単独河川改良設計業務として日本工営都市空間滋賀事務所(大津市)に委託し、長浜市一の宮町地先で計画する遊水地の詳細設計と、洪水調節効果の照査を行い23年度完了。
 予備設計は20〜21年度、建設技術研究所滋賀事務所(大津市)が、概略設計は中央コンサルタンツ(本社・名古屋市西区、滋賀事務所・大津市)がそれぞれ担当。
 米川の遊水地整備は、治水に係る地元要望などを受け、宅地等が多く用地を取得しての拡幅や改修が難しい「米川」で行える効果的な治水事業として、県長浜土木事務所が中心となり、三菱ケミカルのグラウンドを掘り下げ、会社利用と遊水地としての利用を両立させる案を申し入れたところ、地域の安全に資するとして同社が賛同し快諾。滋賀県と三菱ケミカル且賀事業所、そして長浜市の3者が協力・連携してこれを推進するための協定を20年3月30日付で締結した。
 施工により多目的グラウンドの形状は一部変更されるが平時は今まで同様、グランド・多目的広場等として活用を図り、万が一に備えるものとする。併せて掘り下げによって生じる土砂の処理は、地主である三菱ケミカルの意向をふまえた上で、他の公共工事への流用なども検討する。

提供:滋賀産業新聞