日本工業経済新聞社(群馬)
2025/12/24
【群馬】24年度末時点耐震化状況 26年度以降順次計画
県企業局水道課は、所管する上水道施設および工業用水道施設の耐震化・浸水対策・停電対策の実施状況を示した。同課では上水道施設8施設と工業用水道施設7施設を所管。2024年度末時点で耐震化が未実施の上水道施設と工業用水道施設はともに3施設の計6施設あることが分かった。対策は2026年度以降、順次計画していく。上水道施設における浸水対策は浸水想定区域外に施設があるため対象外、工業用水道施設については対策済みとなっている。停電対策については上水道施設、工業用水道施設ともに予備発電機が設置されているため対象外。
同課が所管する上水道施設として県央第一水道事務所(榛東村広馬場411−1)と県央第二水道事務所(渋川市北橘町箱田821)がある。耐震化を計画しているのは浄水場の県央第二水道事務所。施設には高区調整池(渋川市)と低区調整池(前橋市)が整備されているほか、高区供給区域の増圧ポンプ施設として高区中継ポンプ場(渋川市)や富士見中継ポンプ場(前橋市)を設置している。耐震化が未実施となっているのは◇県央第二水道事務所◇高区調整池◇高区中継ポンプ場−の3施設。低区調整池は対策を講じる必要がなく、富士見中継ポンプ場は池状構造物がない状況となっている。
浄水場の県央第一水道事務所には送水量調整および異常時のための浄水貯留施設として調整池(前橋市)と高区供給区域の増圧ポンプ施設の中継ポンプ場(榛東村)が整備されている。浄水場の耐震化は実施中で、同事務所の調整池は耐震化済み。中継ポンプ場については一部配管を除き実施済みとなっている。
工業用水道施設としては渋川工業用水道事務所(渋川市白井957)と東毛工業用水道事務所(太田市高林南町1−7)がある。
浄水場の渋川工業用水道事務所には取水口(渋川市)や沈砂および貯留施設の原水調整池(渋川市)、高崎地区への増圧ポンプ施設の増圧ポンプ場(渋川市)が整備されている。取水口で耐震化が図られておらず、残る施設については◇浄水場=実施中◇原水調整池=対策不要◇増圧ポンプ場=一部未実施−という状況。
浄水場の東毛工業用水道事務所には取水口や北ルート増圧ポンプ場が整備されている。浄水場と取水口の耐震化が実施されておらず、北ルート増圧ポンプ場については対策不要となっている。
管路は上水道管路(送水管)が約130q布設されており、耐震化率は100%で、水管橋の耐震化も実施済み。工業用水道管路は191q布設されており、耐震適合率は99%となっている。