農林水産省農村振興局は、2026年度の国営事業等全体実施設計・調査着手地区(概算決定)として、かんがい排水事業「氷見地区」を新たに選定した。
氷見市窪地内にある「十二町潟排水機場」の改修に向けた詳細設計に着手するため、26年度の予算で概算要求していたもの。事業費の配分額は予算成立後に決まる。
十二町潟排水機場は1983年、乾田化のために国営総合かんがい排水事業で造成され、常時ポンプ(φ800ミリ)1台、洪水用ポンプ(φ2000ミリ)3台などを備える。施設の老朽化に加えて、豪雨時に農地の冠水被害が発生するなど、排水機能の強化が求められている。
主な事業内容は既設ポンプ施設の改修、適切な排水のためのポンプ増設、排水管理施設の更新、耐震化対策など。受益面積が590ヘクタール。
同省によると、26年度に全体実施設計を進め、27年度からの事業着手を予定している。
農水省では、国営施設機能保全総合対策事業の実施へ、同事業の検討調査「氷見地区」として、24年度に排水機場の整備に係る基本設計や効果算定、営農計画、長寿命化計画、25年度には補足設計、事業計画書案作成などを進めてきた。
なお、地元の氷見市や土地改良区、JA氷見市などで構成する氷見地区国営土地改良事業推進協議会も組織され、全体実施設計の着手と地方財政措置の拡充、地元負担の軽減も含めた早期の事業着手を求める活動を展開してきた。