2024年1月に発生した能登半島地震により一部施設で損壊等の被害を受けたホテル志い屋(佐渡市加茂歌代4916−7)の建て替えは、既存建物の解体等が順調に進めば年末に本体着工へと運ぶ見通しだ。
ホテル志い屋(W造・RC・CB造延べ2572平方メートル)は、白鳥が飛来する加茂湖畔に位置する1912年に創業した老舗旅館。能登半島地震により一部施設で損壊したことに伴い、補強工事やボイラー修理などを行うため宿泊業務を24年3月末まで休業し、4月1日より営業を再開。当初は営業を続けながら損壊部分の工事を段階的に行う予定だったが、軟弱地盤による液状化被害も受けたことなどから既存建物を解体して新築することにした。現在は解体工事に向け営業休止中。
新築する建物はW造平屋建てもしくは2階建てとし、バーベキューなども楽しめる離れ個室を想定。昨今の建設資材高騰に加え、損壊による補強工事等で費用が嵩んだことなどから、客室は営業休止前の32室から半分程度に抑える予定。工事期間は概ね1年間を見込んでおり、営業再開時期は現時点で未定。
新築にあたっては中小企業・小規模事業者等を対象に、能登半島地震で被災した施設・設備の復旧に要する経費を支援する「新潟県なりわい再建支援補助金」(補助上限額3億円)の活用を視野に入れている。
ホテル志い屋の女将を務める岡本美絵代表取締役社長は「地元の食材をふんだんに取り入れ、島内の利用者に親しまれ愛される、ゆったりとした時間や非日常が味わえる空間を提供していきたい」と青写真を描く。
なお、既存建物は能登半島地震の公費解体制度を活用し、佐渡市が26年度までに解体設計および解体工事を実施する。