山本地域振興局建設部は、5年7月の大雨による被害を踏まえ、塙川の氾濫解析検討業務を建設技術研究所に委託した。氾濫対策として輪中堤整備に向けた詳細設計を6年度にまとめていたが、輪中堤は滞水が生じやすく内水排除の面で課題があることから、連続堤整備による氾濫解析を行う。そのうえで輪中堤整備との比較を行い、最適な浸水防止対策施設を検討する。
塙川は5年7月の大雨で氾濫し、県道常盤峰浜線より上流にある横内地区で家屋浸水が発生。床上1戸、床下8戸の浸水被害が確認された。5年7月の大雨を踏まえ、塙川と同様に治水対策を計画している悪土川、種梅川、檜山川、鵜川川の4河川とともに氾濫対策の検討とUAV測量を実施。6年度には輪中堤設置に向けた延長840mの河川詳細設計を建設技術研究所でまとめていた。
悪土川、種梅川、檜山川、塙川の4河川では輪中堤設置などの対策を予定していたが、塙川は内水排除の課題に加え、町道が冠水すると治水対象地区が孤立することから、今回の業務で輪中堤ではなく、連続堤整備による氾濫解析、連続堤の配置や詳細設計(L約3,000m)をまとめ、工法などに関する輪中堤整備との比較を行う。履行期限は3月31日としているが、8年度に繰り越す予定。
また、輪中堤設置を予定していた種梅川はオリエンタルコンサルタンツで河川設計、檜山川は東京建設コンサルタントで河川詳細設計をまとめていたが、設計の結果、輪中堤整備には課題があるため、課題解決に向けた次段階の業務を8年度以降に委託する方針。
なお、悪土川では今年度、輪中堤設置を基本とした河川構造物詳細設計をウヌマ地域総研で推進中。鵜川川では、住宅密集地での輪中堤設置が困難なことから、当初計画していた延長1,000mから2,500mに対象範囲を拡大し、日水コンが治水対策の検討を進めている。
提供/秋田建設工業新聞