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建通新聞社(静岡)
2025/12/24

【静岡】富士市廃園の2幼稚園 活用を模索

 2019年3月に富士市が策定した「富士市公立教育・保育施設再配置計画個別計画」に基づき、市内の公立保育園・幼稚園の見直しが進んでいる。これまでに公立保育園・幼稚園の民間企業への移管、地域型保育事業所や就労継続支援B型事業所としての一時利用など既存施設を生かした活用、民間企業による購入などの跡地活用を見いだしてきた。しかし、原田幼稚園(原田480)と浜保育園(鮫島592ノ10)の2園については、跡地活用の方向性が定まっていない。
 2園の閉園に伴い、跡地活用について民間事業者に問う、サウンディング型市場調査を過去に行ったが、企業側から市の活性化につながる回答がなく、利活用されずに空き家となっている。跡地について市の保育幼稚園課は、地域住民の要望を第一に考えながらも、「既存施設の活用を含め、事業者には跡地を有効的に利用してほしいが、有益な手段が見いだせない場合、宅地などの用途を目的とした土地売却も視野に入れざるを得ない」としている。
 原田幼稚園(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1198平方b、1983年完成)の敷地面積は2509平方b。第一種住居地域に指定されていることから、住宅・共同住宅の他、一定条件の店舗・事務所・ホテルなどにも活用への可能だ。周辺には原田公園をはじめ、多くの公園や隣接地には原田小学校と、子育てしやすい住環境。また徒歩圏内には岳南鉄道の岳南原田駅があり、交通利便性も高い。
 一方、浜保育園(鉄筋コンクリート造2階建て延べ528平方b、83年完成)の敷地面積は約2047平方b。近隣には、「田子の浦港漁協食堂」や「ふじのくに田子の浦みなと公園」があり、富士山や駿河湾を眺望できることや、入出港する大型貨物船の様子が見られることから、市内では県外や海外から訪れる観光客が多い地域となっている。しかし、保育園につながる道路が狭隘(きょうあい)なこと、敷地が市街化調整区域に指定されているため、活用方法に制約があるなどの課題を抱えている。
 市は今後、さらに住民との対話を重ね、有効的な土地活用方法について地域住民の意見に寄り添いながら、広い視野で活用方針を定めていく考えだ。

(提供:褐囃ハ新聞社)