相楽広域行政組合は、相楽会館を現地建替えし、新庁舎の新築を計画している。令和6・7年度の2ヵ年で基本設計・実施設計を進めており、このほど基本設計をまとめ公表した。
相楽会館は、広域行政の一元化による事業の円滑化、効率化及び充実を図る拠点として昭和50年8月に建設された。築後49年が経過し、施設の老朽化が進行するとともに、耐震性能が不足しているため、必要機能を確保できる規模に縮小して現位置に建替える。
新庁舎の規模は、軽量S造平屋建、延385・56uで、建築面積401・16u。敷地面積は818・88u。用途は庁舎兼診療所。
建物配置は、旧相楽会館と同じく敷地南側とし、道路側6台分の駐車場(内1台は車いす使用者用駐車場)を設ける。ポーチの横に3台程度の駐輪を想定したサイクルポートを設置する。
OAフロアは各執務室と会議室に設置。会議室と待合、待合と廊下の間に移動間仕切を設置し、利用人数や形態によって、会議室と待合を一体的に利用することが可能となる。事務室と受付・事務、薬局前には受付カウンターを設け、受付・事務、薬局側には薬の手渡し時や会計時に手元が確認できるよう監視カメラを設置。各室の出入口扉は基本引き戸とする。湯沸室を設ける代わりに各執務室にミニキッチンを設置する。
屋根材はカラーガルバリウム鋼板縦葺とし、屋根面には京都府再生可能エネルギーの導入等の促進に関する条例により3kw程度の太陽光パネルを設置する。太陽光パネルのメンテナンスのために、南面にタラップを設ける。
コスト面に配慮し、天井ふところの高さを抑えるため、1寸勾配の屋根とする。玄関扉がファサードの中心にないことから、玄関庇は全面ではなく、ポーチ・スロープ部とし、吊材や柱を用いず片持ちで出すことで、ファサードとして重厚感をもたせる。幕板はアルミパネルとし、アルミ製のサイクルポートと材質を統一する。外壁材は窯業系サイディング縦張とする。屋根面に設けた太陽光パネルのメンテナンスのため、タラップを南側に設ける。
執務室や会議室の天井材は、室内の発言や物音が廊下へ漏れないようにするため、吸音に配慮した岩綿吸音板を使用。各居室の窓上部にはブラインドボックスを設ける。横型ブラインドで遮光を行い、会議室ではプロジェクターの利用があるため、会議室・待合には暗幕カーテンとレースカーテンを設置する。
天井高さは、居室は2・7m、非居室は2・5mとする。玄関の出入口以外の外部出入口には、アルミの既製庇を設置する。廊下と診察室の間やWCなどには遮音間仕切を設置する。
屋根形状は直線的でシャープな片流れ屋根とする。
外構計画は、玄関回りをタイル張とし、それ以外の部分はアスファルト舗装とする。解体工事時に存置となる東側のアスファルト舗装は、同工事で撤去・新設する。車いす使用者や配慮が必要な利用者のためのスロープは玄関・西側出入口部に配置し、適宜点字鋲を敷設する。敷地まわりのメッシュフェンスは撤去・新設する。
雨水排水計画については、敷地の東西及び北側道路沿いにU型側溝を走らせ、前面道路付近に設けた雨水桝に集水し、道路側溝に放流する。竪樋はメンテナンスのしやすい掃除口付きとする。
概略工事工程表によると、4月から工事準備に入り、5月に地盤改良・基礎工事に着手する。6月中旬頃に鉄骨工事、7月中旬頃に外壁工事、8月に屋根工事、9月にサッシ工事、9月下旬頃に内装工事、11月上旬頃に外構工事を予定している。
新庁舎基本・実施設計業務は綜企画設計京都支店(京都市下京区)が担当。履行期間は2月27日まで。
現在、玉井建設(宇治市)の施工により相楽会館の解体工事を進めている。工期は3月31日まで。