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新建新聞社
2026/01/14

【長野】山ノ内町 夜間瀬地区かんがい施設の更新整備へ

安定供給に懸念、県への予算採択を目指す
約11億を試算、事業主体は県
 山ノ内町は、県営かんがい排水事業で整備された夜間瀬地区の農業用水施設について、老朽化が著しいとして更新整備の必要性を計画書にまとめ、長野県への予算採択に向けた申請準備を進めている。
 夜間瀬地区は、剣沢ダムから約29kmにおよぶ自然圧パイプラインを通じ、リンゴやブドウなど果樹を中心に約300haの畑地へ農業用水を供給する地域。年間降水量は約730oと少なく、昼夜の寒暖差が大きい気候条件下で、安定した水供給は果樹栽培の生命線となっている。
 当該エリアは、2004〜07年度に実施された県営事業から20年以上が経過し、畑地かんがい施設の散水制御装置や電動弁などで故障が頻発。維持管理費の増加や供給の不安定化が課題となっている。
 町が作成した計画では、剣沢ダム取水施設の電源装置更新、洪水吐き補修、畑地かんがい施設の制御システム更新、電動弁247カ所の交換などが示され、総事業費は約11億円(25年度単価)を試算。事業主体は長野県。
 町は、23年度に機能保全計画を策定済みで、現在は県との協議を踏まえて予算申請を準備中。採択されれば設計・施工を経て、29年度ごろを目安に更新整備を完了したい考えだ。工事では低騒音・低振動機材の使用や希少動植物への配慮など、環境保全にも重点を置く見通し。

提供:新建新聞社