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建通新聞社
2026/01/19

【大阪】帝国データ 近畿25年倒産状況 13年ぶりに2600件超える

 帝国データバンク大阪支社は、近畿地区の2025年の倒産状況を集計した。件数は4年連続で増え、12年以来13年ぶりに2600件を超える高水準となった。近畿地区では大阪・関西万博による一定の経済効果はあったものの、中小・零細企業を取り巻く経営環境は厳しく、単月でも200件を超えた月が9回あり、年間を通して「緩やかな増加局面」が続いた。「建設」も増加局面と言え、12年ぶりに500件を超えた。
 建設は、件数が前年比8・9%増の514件で、605件の倒産があった13年以来の高水準となった。このうち、物価高倒産は前年比3件減の56件、人手不足倒産は同6件減の19件。いずれも全9業種の中で2番目に多かった。
 負債総額も前年比30・0%増の589億5000万円で、4年連続で増加した。特に10月に発生した中川企画建設の倒産(負債額222億2200万円、会社更生法)が全体を押し上げた。

■人手不足倒産は依然″警戒水域″に

 全業種の倒産件数は前年比3・9%増の2640件で、前年を上回るのは4年連続。物価高、人手不足、ゼロゼロ融資の返済負担が重荷となっており、物価高倒産は前年と比べ39件増の247件、人手不足倒産は同2件減の77件となった。人手不足倒産は前年と比べわずかに減っているものの、同支社の調査によると、正社員の不足を感じている企業は全体の48・0%と高水準。万博の閉幕で企業の人手不足感は一部で軽減しているが、依然として″警戒水域″にあり、「人手不足による倒産がしばらく相次ぎそうだ」とみている。
 負債総額は前年比5・9%増の3200億3700万円で、2年ぶりに前年比増となった。負債額別では5000万円未満が1867件で最多となり、1億円未満の小規模倒産が全体の82・0%を占めた。負債100億円以上の大型倒産が3件あった。

■26年も「緩やかな増加局面」

 同支社では、26年の近畿地区の倒産件数についても「25年の流れと同様に『緩やかな増加局面』を見込む」とし、月平均は220件前後で推移、年間合計は2600件台後半から2700件台前半となる見通しを示している。
 ※グラフは建通新聞電子版に掲載中

 提供:建通新聞社