さいたま市は本年度内をめどに「道の駅」の新たな整備計画をとりまとめる。これまでは道の駅と「食肉中央卸売市場・と畜場」の移転再整備を一括する計画だったものの、道の駅を単独整備する方向に切り替える。2月19日まで意見公募を行って整備計画をまとめた後、来年度からは用地取得、関係機関との調整に入る予定だ。供用開始は2033年度を目指す。
これまでは国道16号沿いの敷地を活用して、道の駅整備、老朽化した食肉中央卸売市場の移転再整備を同時に行うことで「農業および食の流通・観光産業拠点」を設ける計画だった。
整備地については国道16号の東側(見沼区宮ヶ谷塔2丁目・約9万u)に食肉中央卸売市場、国道を挟んだ西側(宮ヶ谷塔4丁目・約5万3000u)には道の駅を設ける見通しで進めていた。
その方向で整備計画を具体化させていた段階だったが、市場調査の結果によると、当初想定とは異なり食肉中央卸売市場で事業の黒字化が困難だと判明。事業費が計画段階より高騰したこともあって、食肉市場の移転再整備だけで事業期間を30年間とすると施設整備費453億円・維持管理費483億円など総額1190億円が必要との試算が出た。
市場を取り巻く現状を踏まえて事業の効率性や有効性を検討した結果、食肉市場の移転再整備事業は中止して、現在の施設も28年度をめどに廃止する方向で協議・調整する方向が最適とみた。
そのため、道の駅に関しては食肉市場の移転再整備とは切り離し、単独施設として整備を実施する方向に切り替える考えだ。
道の駅整備計画はコンセプトのひとつに「食肉市場との連携」を盛り込んでいたが、該当部分は取り除く。それ以外のコンセプトは当初計画を踏襲する格好だ。市ならではの強みを生かてし、地域・文化・人が交流する方針に重きを置く。
整備地も宮ヶ谷塔4丁目の5万3000uとする計画を維持する。敷地はおおむね、屋内施設(5335u)と屋外施設(4万5730u)に振り分ける見通し。国道16号卸町交差点を道の駅への出入り口とする。
基本計画段階では28年度の供用開始を想定していたが、最新の計画素案では33年度の供用へ工程を改めた。事業手法はPFI(BTO)またはDBOを中心に検討する。
今後の工程は、26〜28年度にかけて▽用地取得▽関係機関などとの調整▽PFIなど導入可能性調査▽開発承認(事前協議含む)▽基盤整備実施設計――などを進める予定。29〜31年度に設計や土地の造成を行い、32〜33年度を建設工事期間に充てる見通しを立てる。
提供:埼玉建設新聞