京都府の西脇隆俊知事は21日、定例会見で令和8年度当初予算案の概要を発表した。
4月に知事選を控えているため、骨格的予算として編成。令和8年度当初予算案は1兆0432億円台となり、前年度当初予算比で1・3%増。
148億円台の令和7年度2月補正予算案との14ヵ月予算として一体的に編成。当初と補正を合わせた合計は1兆0581億円台となり、前年度比で0・2%減。
建設関連の主な内容をみると、家庭脱炭素化総合支援事業に2億4000万円規模を計上。家庭向け太陽光発電設備等の導入支援の強化に加え、ZEH住宅建築・購入補助や、新たに断熱窓改修補助を実施する(▽太陽光発電設備等の導入(市町村協調補助)[従来]最大26万円→[今回]最大40万円▽ZEH住宅建築・購入で府内産木材を利用等の条件を満たせば補助金を25万円上乗せ▽断熱窓の整備[新設]最大10万円)。
伝統産業事業継続支援事業費に1億9000万円規模を計上。伝統産業事業者の事業継続に向け、生産設備の導入や和装の需要喚起などを総合的に支援する(▽生産工程の集約化・内製化等に向けた設備導入や、存続危惧工程の設備増強・改修に係る経費を補助▽丹後の白生地を活用した着物の「製造」から、西陣織、京友禅の着物や帯の「流通」までを支援)。
建設業人手不足対策支援事業費に3億円規模を計上。建設業者等の生産性向上や労働者の処遇改善につながる取組を支援する。人手不足対策に向けたバックオフィスや工事現場の環境改善、多様な担い手確保に向けた取組を支援する。
新規で水産物コールドチェーン整備事業費に1億円規模を計上。高水温の影響で漁獲量の鮮度保持に苦しむ漁業者の設備導入等を支援する。水産物を新鮮なまま市場に出荷できるよう、水揚げから市場までの間を低温環境に保つための機器・資材等の導入に係る経費を補助する。補助対象は水揚げ後、高鮮度で保管するための冷温水装置や、漁港で品質を維持するための製氷施設など。
新規で畜産新規参入促進事業費に2000万円規模を計上。畜産への新規参入を後押しするとともに、畜産経営に必要な生産基盤を確保する。新規就農者に対して施設整備等に係る初期費用を支援するとともに、府畜産センターにおいて和牛受精卵の移植体制(受精卵移植器等の導入)や、京地どり素びなの供給体制を確保(種鶏舎整備等)する。
住宅・建築物耐震化総合支援事業費に1億8000万円規模を計上。住宅密集地域(重点エリア)に係る住宅耐震助成制度等を拡充する。重点エリア内は@エリア外対比で補助上限額+57万5000円A補助対象に「住宅の除却」を追加。
子育てにやさしいまちづくり推進交付金に1億円規模を計上。知事が認定した市町村の子育てにやさしいまちづくり計画を進める取組を支援する。これまでに計画認定した久御山町の例として、ハード関連では、誰でも気軽に立ち寄れる交流拠点を整備し、「こども自治会」本部を設置等。
子育て世帯向け府営住宅リノベーション事業費に1000万円規模を計上。新たに4団地8戸の整備に着手する。子育てに適した居住環境(対面型のキッチン、防音壁、ユニットバスなど)を整備する。
私立学校省エネ推進緊急対策事業費に4000万円規模を計上。運営コストが増加する私立学校の省エネ設備の整備を支援する。
新規で府立学校教育環境整備事業費に8億8000万円規模を計上。体育館・特別教室の空調設備整備やトイレの洋式化を計画的に進める。令和8〜12年度の5年間で府立高校全校を対象に実施する。
道路整備等の公共事業費に561億7000万円規模を計上。気候変動に対応した流域治水対策等を推進するとともに、山陰近畿自動車道の整備促進や新名神高速道路へのアクセス道路をはじめとする道路交通網の整備を推進する。
箇所例として、丹後・中丹は▽小西川(浸水被害対策)(京丹後市)▽大谷川(浸水被害対策)(福知山市)▽国道312号(大宮峰山インター線)(京丹後市)▽京都舞鶴港(多目的クレーン)(舞鶴市)。
南丹・山城・乙訓は▽中ノ谷川(土砂災害対策)(宇治田原町)▽綾部宮島線(肱谷バイパス)(南丹市)▽山城総合運動公園城陽線(城陽橋)(城陽市)▽向日台団地(建替事業)(向日市)。
農林水産業関連施設は▽田辺排水機場(用排水施設整備)(京田辺市)▽舞鶴漁港(岸壁耐震化等)(舞鶴市)▽平田地区(ほ場整備)(京丹後市)▽亀島地区(落石対策)(伊根町)。
このほか、府市連携で「2027年国際園芸博覧会出展事業費」(横浜市)に2000万円規模、全国都市緑化フェア開催事業(京都丹波エリア(亀岡市・南丹市・京丹波町))に4000万円規模を計上。
予算案は2月4日開会予定の2月議会に提出する。